【HQ】いや、私女だって【音駒】

気にしてない ページ42

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「あ！音駒のマネちゃん来たぞ、あかーし！」


で、出待ちだ！


お風呂を上がり廊下に出ると二人組の男子に捕まった


私今お風呂上がりでホカホカなんですよ
はやくやっ君先輩に髪乾かしてほしいんですよ
そして寝たいんですよ！


一人は知ってる
特徴が特にない優男さん

もう一人は……、声は聞いた事はあるけどこの髪型は見たことが無いなぁ


「おい！聞いてるか？！」


うわ、耳がキーンってする


「なんか喋ってましたか？」


「いや、特に大事な事は話してないから大丈夫だよ」


……やっぱり優男さんだなぁ


髪型が全く違っていて誰だお前状態だけど、優男さんの隣にいる元気さんはミミズクさんなんだろうな


ややこしや


「ほら、木兎さんはやく言ってくださいよ。消灯時間が迫ってますよ」


「お、おう、そうだな！マネちゃん！」


「は、はい」


え、なに？告白？
私告白されちゃう？

全くAちゃんってばモテモテなんだから〜
私って、罪な女ね！


「頭ガシガシして悪かった！！」


勢い良く頭を下げ、手を合わせるミミズクさん


どうやら告白じゃなかったらしい

舞い上がった私が馬鹿みたいじゃないか


「Aさん、木兎さんはワザとじゃないから許してほしい。ほんとにごめんね？」


申し訳なさそうにする優男さんに胸がきゅんとないた

不覚にも可愛いと思ってしまった


「全然気にしてないですよ！なんたってこの私、Aちゃんは心が海のように広いですからね！」


胸を張って答えた

だってホントに気にしてないし、ホントに海のように心が広いから


「そっか、ありがとう」


「優しいなー！」


そういう訳です

私、眠くて寝そうです


「じゃ、おやすみんみんぜみみんみん」


はやく髪乾かしてもらって、ドカーンっと寝よーうっと!!

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