【HQ】いや、私女だって【音駒】

お昼休み2 ページ5

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「ふぁ〜！風が気持ち良い！！」


屋上なうだぜー！お昼だぜー！
なんでかテンションがアゲアゲだよー！

はぁ、お腹空いたな

すでに屋上に来ていた先輩達

風の強い日や雨または雪の日、寒い日以外は屋上でバレー部のみんなでお昼を食べるのが当たり前

いいね。必然的にぼっちにならないんだよ


「………おい？」


山本先輩が、恐ろしいモノを見るような目でみてきた

はて、私はバケモノかなにかかい？


「あ、リエーフなら購買にパン買いに行きましたよ。先に食ってて良いそうです！さぁさぁ食べましょ〜」


早く食べようよ
もうお腹ぺこぺこぺこちゃんよ


「いや、そうじゃなくて！」


そうじゃなくてって何？
山本パイセン。いい加減その目やめてよ
みんなもその目やめてよ
私なんかした？


「朝練の件で何か言うこと無いのか〜？」


ｸﾞﾌｯ。そうですよね。すいません黒尾パイセン

遅刻のことですよね。だよね


みんなのその目は

『お、お前休んだんじゃなかったのか？！』

の、目ですよね。よく分かります


「……寝坊して朝練行けませんでした。ホントにごめんなさいと思ってるつもりですまじで！」


「あ?!」


ぇえ?!やっ君先輩の声めっちゃ低い!!
コワイ！！そんなに怒んないで！


「まあ、Aらしいな」


海先輩。貴方は仏様です
さて、今のどこに私らしさがあったんですか


万座の様な事を繰り広げていると ﾊﾞｧｱｱｱﾝ っと、勢いよく屋上の扉が開く音がした


「遅れましたぁあ！！！」


リエーフかい。めっちゃビビったよ
敵襲かと思ってお弁当抱えて逃げる準備してたよ


「意外に早かったね」

「おう！走ってきたからな！」


「リエーフ！廊下は走るな！あと、もうちょっと静かに扉を開けろ！」


お。やっ君ママが言ってくれた
流石です


「あ〜、お腹空いた。いただきまーす」


リエーフが来て全員揃ったので、みんなより一足先にいただきますをする

私のに続き、バラバラにいただきますをする

あまりのバラバラ加減に、よくチームプレイのバレーが出来るなぁと思ったのは内緒


「あ。研磨先輩、アップルパイじゃん」


「……あげないから」


見つけたから言ったんじゃんか

欲しいなんて言ってないじゃん


その美味しそうなアップルパイが欲しいだなんて、……ねぇ？

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