【HQ】いや、私女だって【音駒】

夏休み ページ14

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「ふぁ〜あ……」


全く気持ちの良くない朝がきた


とてつもなく眠い

いつも通りの時間だけれども、夏休みという事ともあって、体内時計は完全に夏休みVer.だ

そんな中、私は学校の体育館前に突っ立っている


「Aは偉いなぁ〜」

「あ、海さん。おはでーす」


私の何が偉いんだろ？
初めて言われた！嬉しい！！


「Aは全然偉くないと思います！」


横っ飛びをしながら失礼な事を言ってかましてるのは犬岡


朝から元気だなぁ


「私のどこが偉くないんだよ」


自分自身もどこが偉いか分からないけどね


「え、なんでAが偉いんですか？」


バカリエーフめ。だからモテないんだぞ


「眠い眠いと言ってるけど、朝練にはちゃんと来るし、美味しいスポドリを作ってくれるし、男バレのマネって大変な事ばっかなのに毎日やっている」


な？偉いだろ？と、言う海さん


なんか凄く恥ずかしいんだけど

仏の様な海パパに褒められるのめっちゃ嬉しいんだけど


「そ〜いう事だ。だからAをそんなイジメんなよ〜？」


ズシッと頭に体重を掛けてきたのはパニーニ
朝からダル絡みだなおい


「「いじめてないでーす」」


バカ2人が口を揃えてそう言う

あ、バカ2人の後ろに芝山いんじゃん
可愛いなー

てか、別に2人にいじめられてるとは思ってないよ


「逆に、黒尾先輩にいじめられてまーす」

「俺かっ！Aを苦しめてたのは俺だったのか！！」


うわ、めんどくさ


でも、このやり取り嫌いじゃない

私が男バレのマネをやっている理由はこういう下らないやり取りが好きだからなんだよね


でもさ、私ってさ女子にみられてないよね？！


てか、あれっ？！
本来の目的である女子力ってちゃんと上がってんのかな？！


……ん、がんばろう

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