【HQ】いや、私女だって【音駒】

時間が過ぎるのは早い ページ12

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今日、マジで時間過ぎるの早いや


もう部活終わったんだけど

つっても片付け残ってるけどね


「……ちょっと」

「……？どうしたんですか研磨先輩」


もう帰る気満々の私の目の前にはポールを持った研磨先輩が立っていた


「あ、ポール持てってことですか？」


まさか？
まさか、女子にその重いの持たせる気？


「邪魔」

「あ、はい。すんません」


違った。ただの邪魔だったわ
何か、恥ずかしい

研磨先輩のためにその場を退けて、後ろ姿を目で追う


あれ、めっちゃプルプルしてんじゃん
何それ可愛過ぎんでしょ
産まれたての子鹿みたいだよ


「研磨先輩、一緒に持ちますよ？」

「いい。俺だって持てる」

「あ、はい」


なんか、振られた気分


「反抗期なんですね、先輩」

「……違うし」


あ、研磨先輩ムツけちゃった


「研磨は年中反抗期だから安心しろ」

「あ〜あ、黒尾パイセン。そんな事言っちゃうんすね」


後で研磨先輩に、蹴られろ


「集合〜！」


「「おーすっ」」


黒尾先輩よりも部長にみえる夜久先輩が集合を掛けた

黒尾パイセンはポカンとしている
なんとも間抜けづらだ


「夏休み、入ってすぐに合宿があるらしい」


夜久先輩はそう言った


……合宿？


「ぇえ？！」


おい、黒尾パイセンなに1番驚いてるんだ

部長のくせに先生に聞かされてなかったのか
可哀想に


合宿かぁ


「どんなとこが来るんだろうな！」

「どんなんだろうね。リエーフみたいなのがいっぱい居たら嫌だなー」

「えっっ」


初めての合宿

ちゃんとしている所を他校の人に見せれるかな
変人扱いは避けたいな


楽しみ！！！！

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