【HQ】お……女じゃねえからな！_2

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初めこそはAを信じて疑わなかった


そんな事をする訳がないって知っていたから


ずっと研磨と俺とAの4人で居たんだから、Aを1番知っていて理解してるのは自分たちだって思っていた


きっとそうだった


そんな俺と研磨をAも頼っていて、いろいろと打ち明けたり相談をしてくれてりしていた


頑張ってた


頑張ってたよ


俺と研磨が1番知ってる


だから、そんな事するなんて思わない


そう思ってたんだけど

信じていたんだけど


劣等感

不安感


周りからの同調力


いつからか、信じられなくなっていた


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始まりは女バレの子のシューズが失くなったことからだった

それも3年生の物。当人の名前は明美

俺のよく知っている子で、正義感がとても強い子だ


だから明美が「Aが私のシューズケース持ってるの見たんだけど……」と、気まずそうに言った時点で、ほぼ全員が明美を信じた


けれど


「何かの間違いだったかも知れないし、たまたま似てたのを見間違えたのかもしれないし、犯人だとは決まってないんだからAちゃんのことは責めないでね」


と、明美が言った


明美は良い子だから、嘘を付くわけがない
きっと、Aが犯人だ

きっとあの場にいた人達は思っていたに違いない


けれど、俺と研磨はAを信じていた


人の物を盗る様な奴じゃないし

それに、バレーが大好きなAがバレーに支障が出るようなことはしないと思っていたから


信じた

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