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あれから学校で藤ヶ谷先生に会うと気まずくて。






「なんかお前変だぞ?」





どうしても行動が不自然になってたみたい。






でもこれは誰にもバレちゃいけない気がして
必死で宏光に嘘を言い続けた。









(ダメってわかってるけど…)


何回も何回も先生の言葉が頭をよぎる。









今までたくさん先生に助けられたし
正直かなりドキドキしてた時もあった。









でも少しでもこの気持ちを伝えたら
先生と私は一線を超えてしまう。






生徒と教師。




ただそれだけなんだ。




そう自分に言い聞かせ続けた。









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学校では常に頭が回らなくて。





部活でもそうだった。








練習終わりにジャグを片付けようと
水道に向かったら聞こえてきた先輩達の会話。








「ねえ、みさきどうすんのよ」


「Aと仲良いし、絶対に好きだと思う」







え、私ですか!?!





しばらく動けずに話を聞いてると







「それは宏光にちゃんと聞いてみないと」


「そうだけどさあ…」









さすがに私も馬鹿じゃないから
2人が話してる内容が理解できた。







でもみさき先輩が宏光のこと好きだったなんて…。









あんなに学年でもトップを争う美女を
宏光が放っておくはずもない。








なんかよくわかんないけど
ちょっと悲しい気持ちになった。








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作者名:ぴーすけ | 作成日時:2017年4月7日 23時

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