そっくり ページ16
身体の鍛え方とスタミナ体力の底上げ方法。
昔やってたやり方でいけるだろうか。
もっと効率良く出来るものがないか調べておこう。
時間を何処までかけられるかそこも考えて。
暫くは空いた時間に詰め込んで、出来るだけ病院の仕事に支障が出ないように。
諦めの悪さと努力を惜しまない精神は持っているから適度にガス抜きさせつつ何処まで伸ばせるか。
「─、…」
トレーニングメニューと他の資料も見直して心操くんに渡せる様にしておこう。
基礎が出来れば多様性が生まれる。
彼の個性を活かせる戦い方を見つけて、あとは…
相「A」
『、…あぁ…ごめん。何かあった？』
PCから意識が外れ、キーボードを打ち込んでいた手が止まる。集中してたせいで消太に気付かなかった。
彼は軽くため息を零し、いやと答える。
相「珈琲淹れるから、お前も飲むかと思って声掛けただけだ。帰ってからずっとその調子だろ、ちゃんと休憩挟め」
『…あー…うん、わざわざごめんね。貰おうかな』
時計を見ると結構な時間が経っていた。
区切りを付けない私に、彼なりに気を遣ってくれたんだろう。
消太が準備してくれてる間に、資料の保存や片付けをしてPCを閉じる。
『…』
相「さっきのメニュー、クラスの奴に頼まれたのか」
『どうして？』
白猫のマグカップを渡され、両手で包み込めば手の平から熱が伝わって来る。
相「お前がやるにしては中身が軽い。うちのクラスだと男子より女子生徒向けか？」
そう言って黒猫のマグカップに口を付ける。
相変わらずよく見てると思いつつ、残念と言い苦笑した。
『覚えてる？体育祭で緑谷くんと戦った普通科の子』
相「心操人使…、今日ヒーロー科に編入届けを出してたよ。なるほど、お前の入れ知恵か」
『酷い言われよう…。ちゃんと本人の希望と能力を鑑みて判断した結果だよ。消太も、気にかけてたんでしょ？』
体育祭の活躍で、彼の存在は確かに教師達の目に止まっていた。彼の個性は、ヒーローに活かせると。
相「だが実際、個性以外はからきしだろう」
『まぁ…ね。でも伸び代はあると思うな。だって、』
隣の彼を見上げて、笑みを零す。
『昔の貴方にそっくり』
相「…そうか？」
『ふふ、そうだよ』
諦めの悪さと、憧れへの努力を惜しまない所とか、よく似てる。
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ムツキ(プロフ) - 面白かったです！続き楽しみにしています！ (2022年5月22日 13時) (
レス) id: 82e68addf8 (このIDを非表示/違反報告)
シュリ(プロフ) - りのさん» りのさんコメントありがとうございます(*^^*)更新遅れてしまいすみません(--;)次回も楽しみにして頂けたら幸いです！ (2021年11月19日 20時) (レス) id: 6347914aa2 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - 更新嬉しいです！これからも頑張ってください！ (2021年11月17日 18時) (レス) @page45 id: ded004bcdf (このIDを非表示/違反報告)
シュリ(プロフ) - うみさん» うみさんコメントありがとうございます(*´ω`*)続きが楽しみと仰っていただいてとても嬉しいです！更新が遅れていますが、なるべく早く掲載できるように頑張ります！ (2021年9月20日 14時) (レス) id: 6347914aa2 (このIDを非表示/違反報告)
うみ - すごく面白くて続きが気になります。お忙しいでしょうが更新頑張ってください。楽しみに待っています。 (2021年9月17日 20時) (レス) id: 9b9e486fdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュリ | 作成日時：2020年4月7日 22時
