【黒子のバスケ】悪童さんと私とバスケ部の皆様方でお送り致します【短編集】[4]

【取り合う】[1] ページ34

※注意事項

＊罪沢さんが愛されてる。

＊ゲスさ2割愛され8割

＊なんだこの逆ハーレム

＊＊＊＊

「Aちゃーんっ！」

「へッ!?何？」

見馴れたバスケ部のメンバー達と、真の家にお邪魔

男ばっかりだし帰ろーとマネ業を終え、家に帰ろうとすると、当たり前のように真の家に引きずりこまれた

私が帰ろうとすると「拒否権？なんだそれ、旨いのか？」くらいの悪い笑みで引き留められたので、仕方なく家に入った

入ると、いつも通りのみんな…と思ったら、何故かやたら私にちょっかいをかけてくる

原くんは、やたらドーンッ☆とか行って体当たり噛ましてきたりするし、古橋くんは器用に私の髪をといて編んでいる

「…ぷっ、マジで何？ははっ、みんな酔ってんの？」

「…知らね。」

そう苦笑しながらも「どうにかして。」というヘルプの視線を送るが、真はそう素っ気ない言葉で返し「自分で何とかしろ。」と視線を返してくる

「なに、お前ら罪沢に気ィあるわけ？」

「いやー、ぜんぜーん？」

「そんなつもりは全く無いが。」

珍しく寝ていない瀬戸くんの問いに、当たり前のように答える二人。いや、期待はしてないんだけど、なら退いてくれ

へぇ…と視線を逸らしながら笑う瀬戸くんを、不思議そうな目で見るとパチリと視線があう

特に気にせず逸らすと、瀬戸くんが「あ。」と何か思い出したような声を出すと、ポケットから何かを取り出した

「ん、いる？」

「あー、いるいる。」

「あー、俺も欲しい。さっき貰ったけどっ。」

「俺にもくれー。」

そう言って、口々にみんなが欲しいと言ったのは、小綺麗な小包に包まれたチョコ。見た目からして美味しそうだ。割りと、良いとこのチョコなのかな

遠慮なく貰い、口に含もうとすると


「ん、」

「!?あっ！」

ヒョイッと、真がチョコを奪う。「何すんのさ！」と声をあげるが、真は黙ったままモグモグとチョコを噛むだけだった

ゴクン、と真がチョコを飲み込んだ音が近くで聞こえる。微かに香るチョコの匂いの中、真は口を開いた

「なんだこれ、甘すぎ…」

「いや、じゃあ食べんなよっ」

私からチョコを奪い、オマケに文句を言うという何とも自己中な行動に呆れた表情で真を見る

真は、そんな私と視線を短く合わせると

「瀬戸、お前これウィスキーボンボンか何かだろ？」

「えっ、」

「…あー、バレた？」

「バレたも何もねぇよ。」

みんな、驚いた表情で瀬戸くんを見る。あー、だからちょっかいかけたりしてたのか

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