【勉強会。】[2] ページ32
「なにそのハリセン…」
「躾用だ…」
「(躾!?)」
やけに目につく大きなハリセンについて問うと、やつれた真が答えるが、その声からも生気はとても感じられない
コイツらに勉強教えてやってくれ、と言い残すとあとは任せた！という風に脱力しながら真はベッドに倒れこむ
原くんと山崎くんの頭がかなり悪いのは、同じクラスのときに知った
その、どうしようもない馬鹿さに対応していた真の姿を想像すると、思わずコクリッと頷き了承してしまった
「まず、どこが分からないの？」
「全体的に。」
「原と同じ。」
「…」
「ぶはっAちゃん、顔ヤバ…いっだいいいいッ!!」
馬鹿丸出しの返答に、思わず顔をひきつらせると、乙女に言ってはいけない言葉を原くんに言われたので、思いっきり叩く
スパーンッと心地いい音と、原くんの悲鳴が部屋に響くと、「ふはっ」と鼻で笑う声が聞こえた
真、寝言のタイミング良すぎ。このドS
私がまた「解らないところは？」とハリセンを構え聞くと、素直に解らない問題を指で押さえ、教える
一問につき、15分教えないと解らない馬鹿を相手に疲れた私は、休みが欲しいために、グガー…と大きないびきをかき、寝ている瀬戸くんに目をつける
「瀬戸くん…IQ160今使わないでどこで使うの。」
「えー、俺ちょっと前まで教えてたんだけど。二時間くらい教えてたんだけど。」
「へぇ、そうなんだ！じゃ、おやすみなさい！」
「俺の話聞いてた??」
瀬戸くんのもっと上手く断れよーとツッコまれるが、無視してベッドに倒れこんだ
瀬戸くんが私の体を揺さぶるが、疲れを背負っていた私はすぐに深い眠りにおちた
＊＊＊＊＊
「…ん?」
目を覚ますと、机で寝るみんなが目に入る
あ、そういうば勉強会(原くんと山崎くんのための)してたんだっけ…と、少し経つと思い出す
…なんだ、原くんと山崎くんを教えたら、みんな瀬戸くんになるのか
と爆睡する皆を尻目に体を起こすと、後ろから腰に腕を回される
「…なに、真。」
「あー…まだ眠い。」
「答えになってないんだけど。」
そう答えになってない言葉を呟くと、また寝ようとする真
抱きつかれたままなんですけどッ！と腕からすり抜けようとするが、虚しくぎゅっと押さえつけられる
「(…私も眠くなってきたし、また寝よっかな)」
そう瞼を閉じた私の頭には、真と私の体制なんて頭に入ってなかった
＊＊＊＊＊
「(おいッ、ナニヤって…寝てるだけかよ。)」
「(わー、リア充爆ぜろー)」
【いよいよ】リクエスト募集【完結が近づいています】→←【勉強会。】[1]
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KANA(♀)(プロフ) - 白(化け猫)さん» コメントありがとうございます！お気に召していただけて、嬉しいです。これまで、コメントしてくださり嬉しかったです！ありがとうございました！ (2015年5月6日 20時) (
レス) id: 976ac7df53 (このIDを非表示/違反報告)
白(化け猫)(プロフ) - お疲れ様でした！面白かったです！ (2015年5月6日 18時) (レス) id: b17f2b3f84 (このIDを非表示/違反報告)
KANA(♀)(プロフ) - はきゅさん» コメントありがとうございます！貴方の思いやり溢れるコメントに、いつも励まされました。ここまで読んでくださり、本当に感謝しています！他の作品でも、自分のペースではありますが、頑張って更新しようと思います！ (2015年5月6日 9時) (レス) id: 976ac7df53 (このIDを非表示/違反報告)
はきゅ(プロフ) - お疲れ様でした。これからも、無理はしないで他の作品でも頑張ってください。 (2015年5月5日 22時) (レス) id: cc6f053009 (このIDを非表示/違反報告)
KANA(♀)(プロフ) - すもももももももものうちさん» 辻さん出させていただきました！私も、ヤンデレッぷりというかメンヘラッぷり描くの楽しかったです！リクエストありがとうございました！ (2015年2月22日 17時) (レス) id: d8c1d54596 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KANA(♀) | 作成日時：2014年11月25日 22時
