【勉強会。】[1] ページ31
「…A、俺んちに来てくれ。頼む。」
「……はい?」
休日に、家でゴロゴロとテレビを見ていると、唐突に掛かってきた真からの電話
パシリですかぁー??と休日を謳歌している彼女に対する対応として、文句を言おうとするが、どうやら真が私に頼み込むようにするということから、何か大変なことが起こっているように思える
「てか、騒がしいんだけど本当にどうしたのさ?」
「原とザキがヤバイ。」
二人の名前が出てきたことから、電話越しに聞こえる騒がしさは、恐らく原くん達のものだろう
あとで説明するからとりあえず来い、という言葉に文句を言いながらも、渋々とそう遠くない真の家へ向かった
自転車で向かいながら、一体どんなことが起こっているのかと想像するが、答えに辿り着く前に真の家に着いてきてしまった
インターホンを押すと、ガチャリとドアが開き出てきたのは、真では無く古橋くんだった
「来てくれたのか。」
「うん、あとでお礼として何かしてもらうけど。ていうか、皆してなにしてんの?」
「…勉強会、な筈だ」
「…へー。」
さっそく、古橋くんの言い回しに嫌な予感を感じ、ヒクッと苦笑いが零れる
古橋くんと部屋に上がると、ドア越しにギャーギャーという騒ぎ声が聞こえる
…どうしよう、すごく入りたくない
しかし、嫌な予感を胸にするも、階段を上る
すると、近付いていくドアを前に、古橋くんが急に止まる
ぶっ!?と古橋くんの大きな背中に衝突し、なに!?と戸惑いながら問うと
「すまない…ドアを開きたくないんだ…」
「(そんなに…!?)」
余計こっちも入りたくないよ!!と古橋くんの反応にさらに嫌な予感が増す
しかし、覚悟を決めた古橋くんに、半ば引きずられるようにして部屋に放り込まれる。酷いッ
部屋に入ると、眉間に皺がより、やけにやつれた真がいた。その手には、大きなハリセンが持たされている
「よぉ…何してんだよ、おせぇ。」
「よぉ…ナニしてんだよ…ナニ…いっだあああぁぁ!!」
呼び出した癖に不満を言う真が言った言葉を、下ネタを入れふざける原くんが大きな悲鳴をあげた
…どうしよ、本気で帰りたい
517人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
KANA(♀)(プロフ) - 白(化け猫)さん» コメントありがとうございます!お気に召していただけて、嬉しいです。これまで、コメントしてくださり嬉しかったです!ありがとうございました! (2015年5月6日 20時) (レス) id: 976ac7df53 (このIDを非表示/違反報告)
白(化け猫)(プロフ) - お疲れ様でした!面白かったです! (2015年5月6日 18時) (レス) id: b17f2b3f84 (このIDを非表示/違反報告)
KANA(♀)(プロフ) - はきゅさん» コメントありがとうございます!貴方の思いやり溢れるコメントに、いつも励まされました。ここまで読んでくださり、本当に感謝しています!他の作品でも、自分のペースではありますが、頑張って更新しようと思います! (2015年5月6日 9時) (レス) id: 976ac7df53 (このIDを非表示/違反報告)
はきゅ(プロフ) - お疲れ様でした。これからも、無理はしないで他の作品でも頑張ってください。 (2015年5月5日 22時) (レス) id: cc6f053009 (このIDを非表示/違反報告)
KANA(♀)(プロフ) - すもももももももものうちさん» 辻さん出させていただきました!私も、ヤンデレッぷりというかメンヘラッぷり描くの楽しかったです!リクエストありがとうございました! (2015年2月22日 17時) (レス) id: d8c1d54596 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:KANA(♀) | 作成日時:2014年11月25日 22時