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Ep.9 ページ9

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部活の準備をしていると

隣のテヒョナがニヤニヤしていた。

控えめに言って、気色悪い。







「テヒョナ、なにニヤニヤしてんの」

「いやあ、後輩がいるっていいなあって」

「しゃべり方ウザ」

「はっ!?なんなのお前!なんでそんな当たり強いの!?」

「ふつーだわ(笑)」






俺たちダンス部に所属している。

テヒョナとこうして多少言い合えるような関係になったのも、全て、この部活のおかげ。






大会に出るときは

曲も、振りも、全て自分たちで考えるから

何度も意見が食い違ったりするけど

そのおかげでなんでも言い合えるようになったのだ。






「ジミナもしょっちゅうニヤニヤしてるけどな」

「してないよ!」

「してるって!絶対Aちゃんのこと考えてんなーってわかるもん!」






やたら自信ありげに言うテヒョナ。

俺がニヤニヤなんてしてるはずない。

Aちゃんのことは可愛いとは思うけど、本人の前で顔に出すわけがない。

そう自分に言い聞かせたが、やっぱりニヤついてたかもしれない、と少しながら思った。






「え、ちょ、ジミナ、大丈夫?」






急に焦った表情で俺の肩を掴んだテヒョナ

突然のことで、なにがなんだか分からず

へ?とマヌケな声が出た。







「ジミナ、めっちゃ鼻血出てるよ、やばいやばい」

「え?鼻血?」







喋ろうと口を開いたとき、口の中に血が入ってきて血の味が広がった。





びっくりして下を向くと、床にポタポタと血が流れ落ちた。

練習着や手足に血が飛び散って滲んだ。






「ジミナ、下向くな!上向け!!」

「わ、わかった」

「なんで急に鼻血出るんだよ(笑)Aちゃんのこと考えてコーフンしたんだろ」

「興奮してないよ!それで鼻血出たらギャグだろ!」







鼻に物が当たったわけじゃないし

鼻を触ったわけでもないのに

なんで急に鼻血が出るんだ…






そんなことを考えている間にも

鼻血は全然止まらず

とりあえず保健室いけ、とテヒョナに言われて保健室へ向かった。






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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , ジミン   
作品ジャンル:恋愛
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ニンニク - めいさん» 分かります、、ジミンちゃんがどうなったのかも気になりますし、、、 (2020年5月17日 13時) (レス) id: c0f99f9f3e (このIDを非表示/違反報告)
めい - これで終わりですか!? とても面白いので続きが読みたいのですが… もう続きはないですか??? (2018年11月18日 19時) (レス) id: 606c404ed9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あゆた | 作成日時:2018年4月28日 22時

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