Ep.5 ページ5
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「ジミナ、帰ろー」
あれから俺とテヒョンの間に妙な空気が流れたが
テヒョンはそんなこと全く気にしていないようだった。
テヒョンは何も気にしていないのに
悪いことを言ったな、とずっとぐるぐる考えていた。
気が重くて、体もダラダラとした動きを止めない。
『そこ、私の下駄箱』
自分の靴が入った下駄箱を開けようとしたとき
背後から聞こえた声に、え？と振り返ると
Aちゃんが俺をまっすぐ見つめていた。
慌てて下駄箱の番号を確認すると
手をかけていた下駄箱は彼女の番号だった。
「あ、ごめんっ…！」
自分でも驚くほど早くサッと退くと
彼女は何も言わずに下駄箱に手をかけ、自分の靴を出した。
彼女から香る、女の子の匂い。
だめだ、彼女を目の前にすると余裕がない。
「ジミナ、何してんの？早く帰ろうよ」
テヒョナに声をかけられて
やっと元の心拍数に戻ってきた。
「さっきの子、Aちゃんだよね？」
「うん」
「俺、ずっとジミナのこと見てたけど…」
少し間をあけたあと
ふっと急に笑い出したテヒョン。
何がそんなに面白いんだ。
「お前、Aちゃんを目の前にするとおどおどして重症だな！」
今世紀一番のバカにした口調で言われたが
テヒョンの言うことに否定できないのが悔しい。
「うるせー。仕方ないだろ、不意だったんだから」
精一杯の反論。
Aちゃんを改めて近くで見て、一つ気づいたことがある。
人形の彼女に対して普通の対応ができるか、とか余計なことを色々考えてたけど
彼女を目の前にすると異常なくらいドキドキしてしまうから
ぶっちゃけ、そんなこと考える暇もなかった。
いろんな意味で情緒が保てないから
まず俺は
緊張しないで彼女と話すところからがスタート。
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ニンニク - めいさん» 分かります、、ジミンちゃんがどうなったのかも気になりますし、、、 (2020年5月17日 13時) (
レス) id: c0f99f9f3e (このIDを非表示/違反報告)
めい - これで終わりですか！？ とても面白いので続きが読みたいのですが… もう続きはないですか？？？ (2018年11月18日 19時) (レス) id: 606c404ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆた
| 作成日時：2018年4月28日 22時
