Ep.12 ページ12
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氷で鼻を冷やしながら部活に戻ると、ちょうど休憩中のようだった。
「ジミニヒョン、サボりですか?」
真っ先に声をかけてきたのは
後輩のジョングク。
少し生意気な態度が目につくが
ダンスに関してはめちゃめちゃ上手くて
実力派の奴だ。
「鼻血出た」
「ジミニヒョンってそーいうとこありますよね」
「そーいうとこってどーいうとこだよ」
「鼻血出したり、人形好きになったり?(笑)」
ニヤニヤと笑いながら話すジョングクの姿を見て
自分の中で何かがプツッと切れた。
きっとジョングクは冗談で言っているのだからこれくらいのことは聞き流せ、と自分を抑えた。
「しかも、噂に聞くと結構ガチで好きらしいじゃないですか。ヒョン、すごいですね」
「なにが」
「だって人形ですよ?それを好きになるって、相当な物好きなんですね」
「だからなんだよ」
「人形がありならなんでもありですよね?(笑)」
ジョングクはネタで言ったつもりだろうが
人を小馬鹿にした言い方が癇に障った。
イライラして、何もせずにいられず
床にあぐらをかくジョングクの胸ぐらを思いっきり掴んだ。
「お前、いい加減にしろよ」
「え、まさか怒ってるんですか?(笑)」
「ヘラヘラ笑ってんじゃねえよ、くらすぞ」
グッと手に力を入れ
本気の声のトーンで言い返すと
先ほどまで笑っていたジョングクの顔が真顔になった。
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ニンニク - めいさん» 分かります、、ジミンちゃんがどうなったのかも気になりますし、、、 (2020年5月17日 13時) (レス) id: c0f99f9f3e (このIDを非表示/違反報告)
めい - これで終わりですか!? とても面白いので続きが読みたいのですが… もう続きはないですか??? (2018年11月18日 19時) (レス) id: 606c404ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆた | 作成日時:2018年4月28日 22時