Ep.11 ページ11
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彼女は何も疑うことなく作業を続けているが
どう見ても、一人でやる量の作業じゃない。
彼女が作業をしている間に、のんきに遊んでいる人がいると思うと、はらわたがが煮えくり返りそうになった。
「バイトで忙しいとか、そんなの嘘だよ、信じちゃダメだよ」
『嘘をついてるのは、知ってます。』
「え、そうなの？」
『"アイツは人形だから感情ないし、面倒くさいとかダルいとか感じないからやらせとけ"と言っていたのを聞きました』
唖然とする俺をよそに
黙々と作業を進める彼女。
こんなことを言われるのはもう慣れいる、というような雰囲気を感じた。
それとも、やっぱり、何を言われても何も感じないのか。
「Aちゃん、何も思わないの？」
『…』
俺の問いかけに、彼女は答えなかった。
マズイことを聞いたかな、ズケズケと深入りしすぎたかな、図々しかったかな、と不安が押し寄せた。
『何も思わない、なんてことはありません。』
不意に、そう口にした彼女。
まさかの一言に、さっきまでの不安が一気に頭から飛んだ。
『ちゃんと自我がありますから、嫌なことは嫌だと感じます。』
初めて彼女が、自分のことを話した。
新たな一面を見れたようで、とても嬉しかった。
俺は思った。
彼女は少し変わってるけど
俺たちと変わらない、普通の子だ。
『血、止まったみたいですね。一応氷渡しておきます』
俺の手に氷を渡した彼女は
相変わらず表情が変わらず、お人形さんみたいだけど
なんだか、暖かさを感じた。
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ニンニク - めいさん» 分かります、、ジミンちゃんがどうなったのかも気になりますし、、、 (2020年5月17日 13時) (
レス) id: c0f99f9f3e (このIDを非表示/違反報告)
めい - これで終わりですか！？ とても面白いので続きが読みたいのですが… もう続きはないですか？？？ (2018年11月18日 19時) (レス) id: 606c404ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆた
| 作成日時：2018年4月28日 22時
