Ep.2 ページ2
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クラスメイトに注目されながら自分の席に着くと、親友のテヒョンが馬鹿にしたような表情でこちらを見てきた。
テヒョンも遅刻だと思ったのに、ちゃんと真面目に来てやがる…
睨みを効かせると、スマホに通知が入った。
画面を見るとテヒョンからの通知だった。
【遅刻常習犯ジミナ】
【クラス教えてあげたの感謝しろよ】
【そして、俺と同じクラスになれた感想を一言どうぞ!!】
馬鹿丸出しのふざけた文面だ。
既読無視をすると、続けて通知が入った。
【てか、可愛い子いる!!俺の斜め後ろの席の子マジ可愛いから見て】
テヒョナが可愛いっていうんだから相当可愛いんだろうと思い
テヒョナの斜め後ろの席の子を探した。
だが、俺は一番後ろの席に座っているから、クラスメイトの後頭部しか見えない。
テヒョナが続けざまにその子の魅力をカトクで送ってくるから
少し気になり
どうしても顔が見たくなって、身を乗り出した。
ガタッ___
「あ、すみません……」
無理矢理身を乗り出したもんだから、隣の席の女の子の机に当たってしまった。
慌てて頭を下げて謝り
相手の表情を確認するために顔色を伺ったとき
心臓がドクンと鳴った。
『…そんな、謝らなくて大丈夫です』
そう言った彼女から目が離せなかった。
あまりにも、美しくて。
美しいとは、まさにこのことだ
ずっと見ていたいとさえ、思った。
「あ…そっ、そっか、ごめんね、なんか」
声がどもる。
姿勢を戻し、もう一度チラッと彼女の横顔を見た。
本当に綺麗だと思った。
白雪姫のように真っ白な肌は肌荒れひとつなくて
サラサラの長い黒髪がよく似合う。
スッとした高い鼻
子鹿の眼のように長いまつ毛は重力に逆らってカールしている
シュッとした顎と鼻を結ぶEラインは
今まで見てきた人の中で
一番綺麗だ。
『あの、なんでしょうか』
そう、彼女に言われハッとした。
魅入るように彼女をずっと見つめていたことに気づく。
「あ、いや、ごめん、なんでもない…」
急に恥ずかしくなってテヒョナにカトクを送った。
【俺、一目惚れしたかもしれない】
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ニンニク - めいさん» 分かります、、ジミンちゃんがどうなったのかも気になりますし、、、 (2020年5月17日 13時) (レス) id: c0f99f9f3e (このIDを非表示/違反報告)
めい - これで終わりですか!? とても面白いので続きが読みたいのですが… もう続きはないですか??? (2018年11月18日 19時) (レス) id: 606c404ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆた | 作成日時:2018年4月28日 22時