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ただいま、Ep.9 ページ10

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突然

昔、彼が口にした言葉を思い出した。






"俺はAを傷つけないよ。絶対に。"

"俺がAを愛してる限り、それはずっとだから"






これは賭け。

今の出来事で彼が私を嫌ってしまったなら…

私の生首は一瞬で宙を舞うだろう。






「A…?顔上げて?」








さっきよりも落ち着いた口調

数秒前までの怒っていた時の口調とは異なった




彼の言うことに逆らったらどうなるかを考え

恐る恐る顔を上げた






「まず、シャワー浴びてきて」


『シャワー……?』


「あいつの匂いがあるのは嫌」


『あっ、そ、そうだよね、うん、すぐにシャワー浴びて着替えてくる…!』









これ以上怒らせたらいけないと思い、すぐに彼の指示に従った





こうするしか今の私にはない

ジミンを救うには

一人でも傷つく人を減らすには

こうするしかない









着替えを洗面所に持って来て

シャワーを浴びた









鈍感なのか敏感なのか

よくわからない





私の演技にはすぐ騙されるくせに

私の周りのことには敏感








だから、怖い









私を抱き締め

「またあとで」

そう言ってくれたジミン




この言葉を現実にできるのか

そう考えてる自分が嫌で、それを消すように体に付いた香りと一緒に洗った









水を止め、息をついた






自分の心臓の音だけが聞こえる

すごい鼓動





落ち着くために、

とりあえず着替えようと着替えにに手を伸ばしたとき

ガチャンとドアの閉まる音が聞こえた






かなり重いドアの音だった

脳裏に玄関のドアの閉まる瞬間がよぎった





もしかしたら、テヒョンが外に出たんじゃないか





ジミンを捕まえに

外に出たんじゃないか






腕にムカデが登ってきたように

寿命か何十年も縮むほどの緊張感が体に走る。






慌てて部屋中を探し回った





和室、リビング、ダイニング、キッチン

どの部屋を探してもテヒョンの姿が見つからず

サーっと血の気が引くのがわかった






テヒョンはジミンの所に行った。

改めてそう確信し

思わずその場に頭を抱えて倒れ込む。






『ジミン…ジミンが…っ…!どうしよう…っ…』







行き先が分かったのと同時に

これから行われることが目に見えるようにわかった









テヒョンがすることは一つ









ジミンを殺す






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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , 狂愛   
作品ジャンル:恋愛
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綺螺 - リアル・ニナイタ・ミタイデス (2020年3月9日 4時) (レス) id: 63cd4095fc (このIDを非表示/違反報告)
ぴょんてユラちゃん - 怖いけど泣けますね(・∀・) (2018年7月23日 18時) (レス) id: 1ab187734f (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 怖かったけど、面白いのでついつい先読みしたくなっちゃいました笑笑 (2018年4月7日 11時) (レス) id: 6ed9e5bdcb (このIDを非表示/違反報告)
くろぷけ(プロフ) - 初めまして!!!本当に愛が深くそれと同時に闇の深さを味わえる作品でした!!!衝撃的な部分ばかりで正直夜中に見るべきものじゃなかったですwwあまりの衝撃に「えぐ...」と声に出してしまいましたが、とても面白かったです!!!!!!(^ω^ (2018年3月31日 23時) (レス) id: d5c421cc77 (このIDを非表示/違反報告)
あゆた(プロフ) - リソヌさん» 初めまして!そういった感想をいただけて嬉しい限りです。゚(゚´ω`゚)゚。 番外編もいつか投稿しようと考えていたところだったので、もし書ければ投稿しようと思います^^ (2018年3月17日 16時) (レス) id: 7bc4b60aae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あゆた | 作成日時:2018年3月11日 21時

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