屠所の羊 Ep.17 ページ38
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それからジミンは
私の電話番号に何度も電話をかけたが、一度も繋がらなかったから連絡をしたくてもできなかったと言った。
「それと、ホソギヒョンがやったこと、他にも知ってたら教えてください」
私はまた唇を噛み締めた。
すぅ、と息を吸い呼吸を整えてからパンツのポケットからスマホを取り出し彼の前に出した。
『連絡先はホソクの連絡先しか入ってない。それに、規制がかかってて使用できるシステムも使えないものがほとんど。snsは一つだけ使えたけど……』
それも、今じゃ使えない。
『何かが起こるって分かってたのに…っ……止められなかった…っ…、』
乾いたはずの涙がまた溢れそうになるのを必死にこらえた。
するとふわっとやわらかい香りに包まれた。
「ヌナは何も悪くないです」
子供をあやすように優しく頭を撫で抱きしめられた。
「……俺、一つだけ気になってたことがあるんですけど」
少し体を離し、言葉を続けるジミン
「ホソギヒョン、あるリストからずっと何かを消してるんです。そのリストからずっとずっと消し続けてるんです。」
『リスト…？』
「ヌナと接触的な関わりがある人を、リスト化して片っ端から消していってるんです。そのリストがある限りホソギヒョンは今の行為をやめることはないです」
眼帯の上から目のあたりをおさえたジミン。
「俺はもう消されました。」
『…』
「リストの対象者は、性別関係なくヌナと関わった人です。」
『だから、同性の子の連絡先まで削除されて…』
「関係を絶ち切れればそれでいいんです」
つまり、ホソクの言う”消す”という行為は”殺す”のではなく、私の前から消えればいいということ。
確かにジミンは一度私の前から姿を消した。
ということは……ジョングク君は生きてる…？
『そのリストさえなければ…』
そう思ったがリストというものは、ホソクの頭の中に存在するから、消せるわけがない。
「とりあえず、俺がホソギヒョンを呼び出します」
『え…っ』
「大丈夫、心配しないでヌナ。ただ話するだけだから。」
『でも』
「もしまた手を出されたとしても、俺が少し我慢して話をつければ、もう傷つく人はいなくなるでしょ…？」
だから心配しないで、と髪を撫でて笑う彼
そう言われたら頷くしかなかった。
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綺螺 - ﾘｱﾙ･ﾆﾅｲﾀ･ﾐﾀｲﾃﾞｽ (2020年3月9日 4時) (
レス) id: 63cd4095fc (このIDを非表示/違反報告)
ぴょんてユラちゃん - 怖いけど泣けますね(・∀・) (2018年7月23日 18時) (レス) id: 1ab187734f (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 怖かったけど、面白いのでついつい先読みしたくなっちゃいました笑笑 (2018年4月7日 11時) (レス) id: 6ed9e5bdcb (このIDを非表示/違反報告)
くろぷけ(プロフ) - 初めまして!!!本当に愛が深くそれと同時に闇の深さを味わえる作品でした!!!衝撃的な部分ばかりで正直夜中に見るべきものじゃなかったですwwあまりの衝撃に「えぐ...」と声に出してしまいましたが、とても面白かったです!!!!!!(＾ω＾ (2018年3月31日 23時) (レス) id: d5c421cc77 (このIDを非表示/違反報告)
あゆた(プロフ) - リソヌさん» 初めまして！そういった感想をいただけて嬉しい限りです｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ 番外編もいつか投稿しようと考えていたところだったので、もし書ければ投稿しようと思います＾＾ (2018年3月17日 16時) (レス) id: 7bc4b60aae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆた
| 作成日時：2018年3月11日 21時
