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屠所の羊 Ep.4 ページ25

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私を抱きしめるホソクの手は

震えていた。







「ごめんね、怖かったよね。もう大丈夫だから。俺がいるから。」






何を勘違いしているのか全く的外れな返事をされる






『ホソク、なんでこんな…血だらけなの…何があったの』

「何があったのって、A迎えに来ただけだよ?」

『じゃあなんでこんな怪我してるの……とりあえず傷口抑えないと』

「あれ?怪我してたんだ。全然気づかなかった」

『え…っ……』





出血した首元をタオルで抑えながら話すホソク。

こんなに怪我してて気付かないことってある…?





『気づかなかったの…?』

「うん、それよりAが心配だったのと、アイツを黙らせるのに必死で」

『アイツ…?』





ヒョンとかアイツとか

みんな何のことを言ってるの?

何の話してるの?





『アイツって?ジミンも、'ヒョンが来ちゃうから逃げて'って』

「…」

『何が起きてるの…?』





血を拭くホソクの手が止まった。

私を見つめたその顔は…

生きた人間らしさの欠片もなかった。






無意識に 恐怖 というものを感じた






「ジミナと話したんだ?」

『電話が…かかってきて…』

「………ちっ、…」





ガンッと壁を思いっきり蹴った彼。

反動で台の上の花瓶が落ちて割れた。



ホソクを見ると、殺意にまみれた表情をしていた。








ホソクじゃない

私の目の前にいる彼は誰…?






「生かしててもダメ、消してもダメ、」






一歩、距離が縮まり、彼の手が私の頬に触れる。





「どうしたら俺だけ見てくれるの」






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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , 狂愛   
作品ジャンル:恋愛
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綺螺 - リアル・ニナイタ・ミタイデス (2020年3月9日 4時) (レス) id: 63cd4095fc (このIDを非表示/違反報告)
ぴょんてユラちゃん - 怖いけど泣けますね(・∀・) (2018年7月23日 18時) (レス) id: 1ab187734f (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 怖かったけど、面白いのでついつい先読みしたくなっちゃいました笑笑 (2018年4月7日 11時) (レス) id: 6ed9e5bdcb (このIDを非表示/違反報告)
くろぷけ(プロフ) - 初めまして!!!本当に愛が深くそれと同時に闇の深さを味わえる作品でした!!!衝撃的な部分ばかりで正直夜中に見るべきものじゃなかったですwwあまりの衝撃に「えぐ...」と声に出してしまいましたが、とても面白かったです!!!!!!(^ω^ (2018年3月31日 23時) (レス) id: d5c421cc77 (このIDを非表示/違反報告)
あゆた(プロフ) - リソヌさん» 初めまして!そういった感想をいただけて嬉しい限りです。゚(゚´ω`゚)゚。 番外編もいつか投稿しようと考えていたところだったので、もし書ければ投稿しようと思います^^ (2018年3月17日 16時) (レス) id: 7bc4b60aae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あゆた | 作成日時:2018年3月11日 21時

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