ただいま、FIN ページ20
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「A、逃げるよ」
『なんで…テヒョンが…』
「俺、絶対行くって言ったよね。俺が守るって言ったよね。」
''A、絶対に行くから…！俺が、俺が必ずAを守るから………！''
警察に連れていかれる寸前に叫んだ言葉
「A…？誰かいるの？」
『ジ…ジミン…』
不幸中の幸いか
今のジミンの位置から玄関外にいるテヒョンの姿は見えない。
「宅急便？荷物重いなら運ぶからいいよ」
ジミンが玄関に近づいてくる
どうしよう…逃げないと…
「A…！早く、靴履いて！」
その声にハッとし、慌てて靴を履いた
心のどこかで
テヒョンが来るんじゃないかって
そう期待していた自分がいた。
「…っ…！？……なんでお前…」
テヒョンの存在にジミンが気づいた瞬間
右手を取られ、玄関の外へ引っ張り出された
「俺は、お前みたいにAを傷つけるようなことは絶対にしない」
冷静な顔でジミンに言ったテヒョン
「え？ちょ、」
手を引かれて彼に続いて走り出した
暫く逃げ続け、一息付けるところまで来た
テヒョンは私に気遣って飲み物を渡してくれた。
一口飲み、呼吸を整える。
「A、もう大丈夫だから。俺がいるから、安心して」
割れ物を扱うように私を抱きしめ
もう大丈夫だと、安心していいと、愛おしそうな表情でずっと呟いてくれた
ジミンと居た時に感じた罪悪感がここで初めて具体的な形となって私の前に現れた
''テヒョンを愛してる''んだと。
抱き締め返そうと彼の背中に手を伸ばすと、手が上手く上がらない。その上視界もボヤがかかってきて
『て…ひょ………』
呂律も回らない。声も出ない。
そのまま私は 気を失った
「…大丈夫、安心して。俺がちゃんと殺すから」
＿
『ん…っ…』
目を覚ますと、ベッドの上にいた。
見渡すと何となく懐かしい部屋。
匂いは…テヒョンの香りに似てる。きっと彼の部屋だ。
体を起こしベッドから出ると、カチャッとドアの閉まる音がし、そちらに目を向ける。
暗くてよく見えなかったから電気をつけ、もう一度確認すると
血だらけのテヒョンが居た
その手には、見覚えのある指が握られていた。
「ただいま、」
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fin
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綺螺 - ﾘｱﾙ･ﾆﾅｲﾀ･ﾐﾀｲﾃﾞｽ (2020年3月9日 4時) (
レス) id: 63cd4095fc (このIDを非表示/違反報告)
ぴょんてユラちゃん - 怖いけど泣けますね(・∀・) (2018年7月23日 18時) (レス) id: 1ab187734f (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 怖かったけど、面白いのでついつい先読みしたくなっちゃいました笑笑 (2018年4月7日 11時) (レス) id: 6ed9e5bdcb (このIDを非表示/違反報告)
くろぷけ(プロフ) - 初めまして!!!本当に愛が深くそれと同時に闇の深さを味わえる作品でした!!!衝撃的な部分ばかりで正直夜中に見るべきものじゃなかったですwwあまりの衝撃に「えぐ...」と声に出してしまいましたが、とても面白かったです!!!!!!(＾ω＾ (2018年3月31日 23時) (レス) id: d5c421cc77 (このIDを非表示/違反報告)
あゆた(プロフ) - リソヌさん» 初めまして！そういった感想をいただけて嬉しい限りです｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ 番外編もいつか投稿しようと考えていたところだったので、もし書ければ投稿しようと思います＾＾ (2018年3月17日 16時) (レス) id: 7bc4b60aae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆた
| 作成日時：2018年3月11日 21時
