[バンタン狂愛短編集]

ただいま、Ep.13 ページ14

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喉を潰すなんて、普通の人ならできない





手に感じる感触から目に見える光景から、普通の人ならきっと耐え難い。

やる自分の方が怖いから、そんなことできないはずだ。

もしできたとしても、しないだろう。






そんな異常行動を彼は 笑顔で 楽しそうに …






私は耐えきれず

麻痺しかけていた体にムチを打ち

必死に声をあげた。






『や、…やだ…！やだ…！やめてテヒョン！お願いだから…っ…、やめて…っ…！』






その私の叫びにゆっくりこちらに顔を向けてきたテヒョンにすがりつくようにして、やめて、と言った。






『お願い…だから…っ…』

「A？大丈夫だよ、今から俺がこいつのこと消してあげるから。もう怖がらなくていいよ」






その発言に私の思考はしばらく停止した。

あまりの驚きに呼吸をするのを忘れていた。

嗚咽交じりに酸素を吸うと、口に砂を詰められたような、そんな気持ち悪さが胃から逆流してきた。






テヒョンは狂ってる





私も、貴方と同じ考えだと…？

私もジミンを消してほしいと、そう願ってると…？






『テヒョン…』






貴方は本当に可哀想な人間だ。





私はもうこれっぽっちも貴方のことなんか愛してなんかいないのに

まだ私がテヒョンを愛してると、そう信じているなんて。可哀想な人。






『テヒョン、もう私は貴方のことなんて好きじゃない。…私が好きなのは、ジミン。』






さっきまで恐怖で声が震えてたのに

何故かこれはハッキリと言えた






「何言ってんの…？」






キョトンとした顔を向けるテヒョン。





そして、私に近づくなり、優しい微笑みの表情を見せた。

その笑顔に、身震いした。





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