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屠所の羊 Ep.2 ページ23

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『わざわざありがとね、ジミナ』

「俺が勝手に言いだしたことだから気にしないでください」





ホソク以外の人と一緒に帰るのはなんだか新鮮で

話してて面白かったし

私の方も楽しませてもらった。






『じゃあ、気をつけてね』

「うん、また明後日!」

『うん!』





手を振ったジミンが見えなくなるまで玄関の前で見送り、部屋に入った。






無駄に重い荷物を降ろし

上着と嵩張った服も脱いだ。

そのまま直行でお風呂場に向かう。





シャワーを浴びている間、ずっと頭から離れなかったことがある。

ホソクとのカトクのやりとり。





私が送信した内容に既読がついているのに返信がこなかった。

既読無視なんてされたことなかったのに。

文面もやたら短くていつもと明らかに様子が違かった。

極端に言うと、違う人と話してる感覚だった。







そんなにクラスが変わったのがショックだったのか、ただ単に忙しかったのか…

お風呂から上がり、もう一度スマホの通知を確認すると、ジミナから電話が一通だけ入ってた。





『……なに』





電話の通知だけでなく、snsメッセージで数件通知が入っていた。

その内容は






ヌナ

逃げて

早く

逃げて

ここにいると危ない






なんの嫌がらせかと思ったけど、ジミンはそんなことをするような人じゃない。

とりあえずジミンに電話をかけ直した。

3コールで繋がった電話





『どうしたの』

「ヌナ、今どこ」

『家だけど…』

「……い、…だ」

『なに?聞こえない』

「絶対に家から一歩も出ないで。インターホンが鳴っても出ないで。お願い」

『どうしたの、おかしいよ』

「ヒョンが来ちゃうから」





ヒョンが来ちゃう…?

ヒョンって誰のこと言ってるの。

来ちゃうってなに?





「俺、もうヌナと会えないかも。明後日、会えないかも」





シンと静寂の中降ってきた言葉。

会えないって…どういうこと…?






ピンポーン_____






聞き慣れたはずのインターホンの音。

なぜか不愉快な音に聞こえた。

さっきのジミンの言葉のせいか警戒して玄関のほうを見てしまう。





『……もしもし、ジミナ?』





スマホに耳をつけるともう通話は切れていた。






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屠所の羊 Ep.3→←屠所の羊 JH-main



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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , 狂愛   
作品ジャンル:恋愛
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綺螺 - リアル・ニナイタ・ミタイデス (2020年3月9日 4時) (レス) id: 63cd4095fc (このIDを非表示/違反報告)
ぴょんてユラちゃん - 怖いけど泣けますね(・∀・) (2018年7月23日 18時) (レス) id: 1ab187734f (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 怖かったけど、面白いのでついつい先読みしたくなっちゃいました笑笑 (2018年4月7日 11時) (レス) id: 6ed9e5bdcb (このIDを非表示/違反報告)
くろぷけ(プロフ) - 初めまして!!!本当に愛が深くそれと同時に闇の深さを味わえる作品でした!!!衝撃的な部分ばかりで正直夜中に見るべきものじゃなかったですwwあまりの衝撃に「えぐ...」と声に出してしまいましたが、とても面白かったです!!!!!!(^ω^ (2018年3月31日 23時) (レス) id: d5c421cc77 (このIDを非表示/違反報告)
あゆた(プロフ) - リソヌさん» 初めまして!そういった感想をいただけて嬉しい限りです。゚(゚´ω`゚)゚。 番外編もいつか投稿しようと考えていたところだったので、もし書ければ投稿しようと思います^^ (2018年3月17日 16時) (レス) id: 7bc4b60aae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あゆた | 作成日時:2018年3月11日 21時

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