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相良さんは私が先に家の中に入るよう促した。
おそらく逃げられないようにするためだろうか。
ちょっと考えすぎかな。
｢あｧ、ここでいい。｣
リビングに入ろうとしたが、玄関先でいいと言われた。
数秒の沈黙が流れる。
『あの……それで…聞きたい事って？』
｢単刀直入に聞く。紅高の今井って女知ってるか？｣
やっぱりその事か、と私は思った。
手に汗が滲む。
『今井…さん？あぁ、うちの高校の番ですね。でも、今井さん男ですよ。』
｢あ？男？…お前、知り合いだったりしねｪ？｣
これは……なんて答えるべきだろう。
悩みに悩んで私は結局嘘をついた。
『…いや……知らないです、急にどうしてそんな事を？』
｢…ちょっと色々あってよｫ、男…ねｪ。そいつも女装趣味があるのか？｣
『女装趣味？』
｢いや、何でもねｪ。急に押しかけて悪かったな。｣
ほっ…とりあえず騙せたみたい。
『大丈夫です。では。』
相良さんが玄関の戸に背を向ける。
『ふぅ……っへ、！？』
そう胸を撫で下ろした瞬間、急に相良さんが振り返り、手首を掴まれる。
そのままもう片方の手首も掴まれ、壁に押し付けられた。
言わゆる壁ドン状態だ。
『え、…あの……？』
距離が近くて顔を直視出来ない。
｢………。｣
相良さんは黙ったままだ。
段々と顔が近づいてくる。
心臓がドクドクと音を立てる。
顔を背けようとすると、顎を掴まれ無理やり向かい合わされた。
『っ……！！！』
私は目を瞑った。
しかし、何も起きない。
香水の匂いが鼻をツン、と突いただけだった。
ゆっくり目を開くと相良さんはニヤリ、と笑った。
掴まれていた手首は離され、相良さんはそのまま私の家を出て行った。
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葵 - 引き続き読ませてもらいました！面白かったです！ (2021年11月6日 18時) (
レス) @page50 id: 6b19049b00 (このIDを非表示/違反報告)
そちゃん(プロフ) - みかんの缶詰さん» なななななんて嬉しいこと言ってくれるんですか！！めちゃくちゃ励みになりますありがとうございます…(o_ _)o三橋と相良君日に日に尊みが増します……。 (2020年8月10日 0時) (レス) id: b7205d7190 (このIDを非表示/違反報告)
みかんの缶詰(プロフ) - ｷｬｬｬｬｬｬｬ!/////好き！！相良さんの少し強引だけど相手の事を思いやってくれるその思いが好き!!!!!!!!それに加えて三橋さんって!!!!三橋さんからのお姫様抱っこはやばい!!!!!!!!そちゃんさんの小説いつも楽しみに見てます！！更新頑張ってください!!待ってます！ (2020年8月9日 23時) (レス) id: 2460e89386 (このIDを非表示/違反報告)
39 - 相良君めちゃくちゃかっこいいです...更新頑張ってください！！これからも応援してます！！ (2020年8月9日 17時) (レス) id: 72b49a1bfe (このIDを非表示/違反報告)
ののか - はい！頑張りすぎないで頑張られてください！楽しみにしています！更新してくださったのもものすんごく面白いです！なにせ相良が尊い…( ﾟ∀ﾟ)･∵. ｸﾞﾊｯ!! (2020年8月7日 18時) (レス) id: 79df10e130 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そちゃん. | 作成日時：2020年8月2日 4時
