day3 ページ5
「おい、起きろー。」
「……ん。まだぁ。」
「なーに甘えてんだよお前は。」
「あ、」
見られた。アクセルに寝ぼけてる所。
「ほら、これ着ろよ。」
といって渡されたのは、
「白い、コート？」
そう、真っ白いコートだった。
「とにかく着ろよ。
今日からお前は俺達のメンバーだしな。」
「そうなのか……、って。え？」
「早くしねーと始まるんだけど？」
「何がだよ……。」
と、言いつつも俺は白いコートに着替えた。
「新入りだ。」
「また新入りかってハナシ。」
「そういや、アイツらはどこに？」
「No.9とNo.15は消息不明だ。」
「No.9も消息不明かよ。」
「No.9はともかく、No.15は絶対に」
「見つけ出せ、ってハナシか？」
「そういうことだ。」
「そういや、新入りのナンバーと名前は？」
「No.16、アイトだ。」
「おーい、アイト？」
部屋に戻ると、アクセルがひょっこりと
顔を出しに来た。
「……何？」
「ほぅら、アイス食いに行くぞ。」
俺はしょうがなくアクセルに付いてった。
「呼んで来た。ほーら。」
闇の回廊から出ると、そこは綺麗な
夕日が見える所だった。
とても高い。時計台か何かだろうか。
そしてそこには、同じ年くらいの
機関メンバーが2人いた。
「あ、君がアイト？
私はシオン！よろしくね！」
「俺はロクサス。よろしくな。」
「あ、あぁ……。」
少し戸惑う。
「どうしたアイト。何か不満あるのか？」
「いや、ないけど………。」
「早くしねぇと溶けるぞ。ほら。」
と言われ、水色のアイスを渡される。
「食ってみろ？うまいから。」
俺は一口かじる。
「うわ、しょっぱ。」
「甘くならないかな？」
シオンが俺に問い掛ける。
「甘く……ない。しょっぱい。」
「おまっ、味覚ぶっ壊れてんじゃねぇか？」
「壊れてるかなぁ……俺。」
そのアイスは、シーソルトアイスという
名前らしい。
しょっぱい。うん、しょっぱいな。
「疲れた。寝よ。」
俺は部屋に戻り、ベッドに軽くダイブする。
「No.15って、誰だろ。」
それが謎だった。
どこか心に引っ掛かる。
「はぁ………、寝るか。」
次こそ、寝た。
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作者名：しゅうきち | 作成日時：2019年8月13日 18時
