twenty-four ページ24
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「(あ、廉くん。また毛布かぶらず寝てる。)」
家主の紫耀くんや来慣れている美沙はいつもちゃんと毛布をどこからか調達して寝てるけど
廉くんはいつも毛布を被らず寝ちゃうことが多い。
「もー、風邪ひいちゃうよー。」
大事な体なんだから、とクローゼットから毛布を出して廉くんにかけてあげる。
ほんと、紫耀くんもそうだけど廉くんも異次元級に顔面ととのってるなあ。
そう思いながら廉くんに毛布を掛けて、片付けに取り掛かった。
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キッチンで汚れた皿を洗ってほとんど片付いたから、あとはお手洗いに行って皆が起きるまで私ももう一回寝ようとキッチンからお手洗いに向かう。
「…あ、ごめん。使う？」
するとお手洗いには明るい電気がついていて、そこには少し寝ぼけた廉くんがいた。
「廉くん、先使っていいよ。」
「いいよ、使いな。」
「いいよ、わたし急いでないし。」
譲り合いが少し続いて、廉くんの寝ぼけた瞳と眼が合った。
「…あのさあ」
「ん？」
「ほんまに、紫耀と付き合ってんの？」
あまりにも唐突すぎる質問に驚いてしまった。
だって廉くん、さっきこの話してた時興味なさそうだったのに。
「…うん、一応。」
「なに、一応って(笑)」
半笑いで茶かす廉くんはいつもの廉くんとどこか違う。
「だって、いまだに実感ないっていうか。向こうはほら、芸能人だし。」
「ふーん、そうなんや。」
どうやって続きを話したらいいかわからなくて、「じゃあ、やっぱり借りるね。」とお手洗いへ進もうを廉くんの横を横切ると腕をつかまれた。
掴んでいるのは、間違いなく廉くん、だ。
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作者名：Rica | 作成日時：2018年12月13日 12時
