こじらせマンネ (2)

不審.1 ページ11

今日は個人の撮影の仕事。

1人での撮影は緊張したけど成功したので良かった。



「マネヒョーンアイス食べたいです」

『ヤー....さっきケーキ食べただろ....』


単独撮影成功も兼ねてアイスをねだる。

とは言っても撮影前に頑張れよっとマネヒョンがショートケーキをくれたんだけどね。


「マンネは食べ盛りなんです」

『はあ....今回だけだからな！メンバーには言うなよ....』
「へへ、ヒョンすき〜」


何かをねだるとマネヒョンは”今回だけ”と言いながらも毎回買ってくれるから優しい。

そんなヒョンの腕に自分の腕を通して局内を歩いていると女の人が曲がり角から走ってきて運悪く僕だけぶつかってしまった。



『....っ』

「あ！ごめんなさい！大丈夫ですか？」

『大丈夫です！こちらこそすいません！』



女の人は下を向いたまま走って去って行った。


怪我をしてないと良いけど。


すぐ曲がり角には僕の楽屋があって何故かドアが開いてたけどスタッフさんが閉め忘れたんだろうなって特に気にはかけなかった。


その後、マネヒョンに気をつけて歩けよ〜と言われ外で待っている車に乗りマネヒョンの運転で帰る。


「安全運転でレッツゴー！」

『本当元気だな笑』


最初はそんなテンションでマネヒョンと話してたけど次第に思考回路が停止してくる。


1人での撮影で緊張したからか車の揺れが心地よく知らないうちに寝てしまっていた。

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