来客には糖分出しとけ.5 ページ26
銀時「お前、今まで何処に居たんだ」
『真選組。さっきも言ったで__』
銀時「その前だ、お前が真選組になったのは最近だろ。その前はどこに居たんだ」
真剣な顔付きで聞いてくる銀時。
誤魔化そうとしたAだが銀時の瞳から目が離せず、これまでの事を口にした。
『___天照院奈落』
「「!?」」
銀時だけでなく新八と神楽も目を見開いた。
奈落とは天導衆直属の暗殺集団。
天人襲来に際し、13代征夷大将軍 徳川定々が中興の祖となって積極的に支援を行い、邪魔となったお庭番衆を解散させて奈落を最大の独立遊撃勢力に仕立てた。
定々が将軍職に就いていた攘夷戦争時には攘夷志士や思想家の暗殺や捕縛を全国規模で行っており、今なお諸国の攘夷志士達からは憎悪の対象となっている。
『戦後、最後まで残っていた私の元に天導衆がやって来たの』
そしてA達の恩師___吉田松陽を連れ去ったのも奈落だ。
『彼奴らは血も涙もない。師の弟子だと知りながら....』
銀時「もういい」
言葉を遮るように引っ張られる。
引き寄せられて、銀時の胸に頰があたった。
腕が背中に回り、強く抱きしめてくる。
シャツを通してAの頰に銀時の体温と鼓動が伝わる。
銀時「無理して笑うな」
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作者名:たらんちゅらん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=f429723d20d469671ae73cdd3305960c...
作成日時:2020年8月12日 22時