美人嫌いな奴は居ない.4 ページ14
攘夷浪士たちも刀を抜き隊士達に斬り掛かる。
乱戦と化してしまっていた。
その中手ぶらのAの前には土方が庇うかのように立っていた。
『囮作戦は良かったですが手ぶらはまじぃですね』
土方「呑気に言ってる場合か!」
女を守りながら応戦する土方は攘夷浪士からも狙われやすい。
身動きを取りにくい状況であるためだ。
数人で切りに掛かられたとしても相手の隙をつき倒していく土方。
しかし死角から土方に斬り掛かろうとしている浪士をAは見逃さなかった。
『退けて!!!!』
土方「おい?!」
盾のように自分の前にいる土方を思いっきり押し横へと押し倒したA。
____グサッ
土方「!Aっ!!!!」
『気にしないで前見てください』
土方へと刺さるはずだった刀はAの肩へと刺さった。
そしてAは隠し持っていた短刀を胸から取り出し、浪士へと刺した。
.
.
.
土方「なんで庇った?!」
『土方さんが斬られそうだったので』
土方「だからって自分を犠牲にしてまで....!」
近藤「トシ、Aちゃんも無事だったんだ。とりあえず落ち着こう。な?」
近頃起きていた辻斬りの浪士達を見事に捕まえた真選組。
今は後処理をしている時なのだが土方が目にしているのは綺麗な着物に血が滲んでいるAの肩。
何故自分を庇って助けたのか土方は理解出来なかった。
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作者名:たらんちゅらん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=f429723d20d469671ae73cdd3305960c...
作成日時:2020年8月12日 22時