【銀魂】愛を知りながら

師であり親である.1 ページ20

『ここは温かいね....』


自室で1人呟いた。
戦争後に味わった孤独。

寂しさというのは、ふと目覚めてしまった夜明けに、窓一面に映るあの青のようなもの。
いつの間にか、気づかないうちに人の心に沁みてくる。


今も瞳を閉じれば、銀時や桂に辰馬....先生と過ごした日々が思い出される。
そして特に気にかけている人物、高杉も。




＿＿＿＿＿＿先生の居ない世界に何を求める

＿＿＿＿＿＿お前もそうだろ？




私にそう手を差し伸べた貴方の手を私は握らなかった。
"俺には護るものなどなんぞないし､必要もない"


貴方はそう言ったけど、私には守るものが増えるばかりです。



『私達は違(たが)ってゆくのね....』



古びた教科書は風に吹かれた表紙にページが数枚めくれた。

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