sin.66 ページ24
真っ白な終わりのない空間にAは立っていた。
そしてAの目の前には大蛇と戯れる少年の姿。
黒髪と白髪が混ざった彼はAに気付くと微笑んだ。
「やっと来た。僕のA」
『今日は結構話してたじゃない』
「あんなのじゃ足りないよ」
鎖の掛からない距離まで近付く鬼神。
彼はAと契約を結んだ黒鬼。
酷くAを気に入っている様子。
『何か用があるの?....貴方の昔話を聞かせてくれるとか』
「嬉しいよAが僕に興味を持ってくれてるなんて、でもそれを話すのはまだ先だよ。」
鬼神の昔話....吸血鬼だった頃の話....いや、それよりも前の事。
Aの言葉に鬼神はただ微笑むだけだった。
「にしても今日は一段と激しかったね?」
『....余計なお世話よ』
先程まで暮人と夜を過ごしていたA。
普段あまり欲を出さないAが暮人が関わると欲深くなることを鬼は知っている。
「君の処女が失われた日のあの快感....。欲に溺れる君は美しかったよ」
『話はそれだけ?』
頬を紅潮させてうっとりした様に話す鬼神にAは冷たい声色を発した。
「まあ、話すその日が来るまで僕を楽しませて。欲に溺れもがき僕にすがり付いて」
━━━━━━いつでも僕は力を貸すから
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ハニ(プロフ) - 更新待ってました!!これからも応援しております!! (2021年4月17日 22時) (レス) id: 8ecca9012c (このIDを非表示/違反報告)
えみり - ばちくそ大好きです!応援してます!! (2020年10月16日 20時) (レス) id: 86adb1e116 (このIDを非表示/違反報告)
たらんちゅらん(プロフ) - タコさん» そう言って貰えて嬉しいです*^∇^*更新頑張りますのでよろしくお願い致します! (2020年7月19日 20時) (レス) id: 0d4b051528 (このIDを非表示/違反報告)
タコ - とっても面白いです!更新頑張ってください (2020年7月19日 14時) (レス) id: 805d2b00fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たらんちゅらん x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=f429723d20d469671ae73cdd3305960c...
作成日時:2020年7月18日 15時