愛は罪深い.2

sin.62 ページ20

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地下都市付近である人物が来るのを待つグレンとA。
後ろには小百合と時雨の姿。


『本当に来るんでしょうね』
｢預言が当たればな｣


グレンが言う《預言》。
それは確かなものなのか。
何故私も......っと悪態をつくAにグレンは｢まあ、見てろ｣と宥めた。


グレンの言葉を信じ小時間待つことにしたAは目を閉じた。
目を閉じると草木の揺れる音が鮮明に聞こえる。



━━━━━━━ボクノカワイイA.ボクニ_____
『黙れ』


鬼がAへ囁く。
鬼の言葉を遮り黙れと呟いた。
すると鬼は笑いながら消えてゆく。



｢よし居たぞ、預言通りだ｣


目の前には日本を壊滅させた白夜実験場の被検体の1人。
預言は当たっていたのだ。
そしてその少年が現れた事で誰もAの呟きなど耳には入ってなかった。


｢少年、吸血鬼撲滅の為に利用させて貰うぞ｣
｢望むところだっ...!｣



何故かその少年を見た瞬間、胸が苦しくなった。


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