アイドル界の花

デート ページ32

「これ可愛い....！」

JH「これもヌナに合うと思うなあ」

「ハニ、センス良いね」

2人で訪れたのはアクセサリーショップ。

番組で企画されたデート中に寄ったお店だ。

2人は何回も会ううちに親しさが出ていた。

デート中の2人は本当にカップルみたいだ。

「ねえ、これは？」

JH「ヌナにピッタリかも」

Aがジョンハンへ見せたのはローズクォーツ色のブレスレット。

可愛らしいデザインでお気に召したらしい。

「お揃い....で付けれたらなって」

恥ずかしげにそう言ったAにジョンハンは思わず口元を押さえてしまう。

JH「うん、一緒にしよっか」

緩めた口元を戻し平常心を保つ。

ジョンハンは何事も無かったように自然にAの手から2個のブレスレットを取り、会計へ進んだ。

Aが後を追い着いていくとジョンハンはもう会計を済ませ、手には買い終えたブレスレット。


「私が払ったのに....」

JH「旦那に払わせてよㅋㅋ」


ジョンハンはそう言いながらAの細い手首へブレスレットを通す。

手首にはローズクォーツの綺麗な色が反射し輝かしがった。

Aもジョンハンの手首へブレスレットを通してあげる。

「やっぱり可愛い....お揃いなんて初めて」

JH「メンバー以外とのお揃いは俺も初めて」

2人は本当に嬉しそうにそのブレスレットを見ていた。

そして次のお店へ歩きだそうとした時。

JH「ヌナ」

ジョンハンがAへ手を差し出した。

手を繋ぐことを意味しているのはAも分かったがその手を見た後、何故かジョンハンの目を不安げに見た。

仮装結婚だからと言って彼と手を繋いでも良いものか....と考えていたのだ。

お互いにペンの人達はいる。

その人達が悲しんでしまうかもしれないなんて考えた。

しかしジョンハンはその気持ちを察した後に、構わずAの手を握った。


JH「夫婦なんだから」


そう優しく微笑みながら言ったジョンハンにAは嬉しそうに返事をし、手を握り返した。

最初はぎこちなかった手も、収録の終わり頃には自然と恋人繋ぎになっていた。

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