アイドル界の花

サイン会 ページ18

韓国では何度も行ったサイン会。

今回は初の日本での開催にAは心躍っていた。

『Aちゃん初めまして！』

「初めまして、お名前はなんですか？」

『ゆうって言います！』

「ゆうちゃん！可愛い名前」

韓国での活動ばかりだった為、ペン達はAの日本語力に内心驚いた。

韓国ではもちろん日本語を披露する機会なんてなかったのに。

一人一人、丁寧にちゃんと話を聞いては相槌をうつ姿はアイドルの鏡だろう。


『オンニからK-POPにハマりました！本当に好きです！』

「ありがとうございます！嬉しい〜、ハートいっぱい書いてあげる」

『嬉しいㅠㅠ』


日本のペン達とのコミニュケーションも抜群なAに周りも良い雰囲気だった。

Aへのソンムルも極力スタッフが取ることはなく、とてもスムーズに進んでいた。


『サイン おねがい します』

「はーい、お名前は何ですか？」


若干韓国よりの片言が出ている男の人が来たのかな、と思いその男性へAが顔を上げると。


「じぇ、ジェジュンオッパ?!」

JJ「来ちゃった」

「来ちゃったじゃないですよ！」


軽く変装をしたジェジュンが立っていた。

ジェジュンが事務者を去ってから1度も会えていなかったAの目には涙が浮かぶ。


「オッパ....ずっと会いたかった…」

JJ「いつからそんな泣き虫になったのㅋㅋ」


思わず母国語が出てしまう。

ジェジュンは泣き出したAの頭を優しく撫でると花束を渡した。


JJ「おめでとう」

「ありがとう、オッパ」

Twitter→←Kstyle

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す