弾ける赤い泡

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赤井は珈琲を飲みながらこの前、Aへ自分の正体を明かした時のことを思い出していた。


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「随分、彼と仲が良いそうじゃないか」
『コナンくん情報？』


赤井がコナンにAと二人にさせてくれと頼み、コナンが書斎へと入るのを見届けると煙草に火をつけながらそう問うた。
黒の組織であるバーボンと恋人を演じていることに何やら思う節があるのだろう。


しかし、バーボンと恋仲にある設定は赤井が組織から裏切り物として消された後。
そうなると恋仲であるという情報はポアロで恋人として振舞うのを見たコナンしか居ないだろうとAは思った。
それに関しては上手く濁した赤井は煙草を口から離し煙を吐き出してAの目を見据えた。


「あまり本気にならない事だな。足元すくわれるぞ」
『ご忠告どうもありがとう』


しかしAは対して気にしていない様子。
例え互いにとって利用し合う関係だとしても芽生えた感情は自分ではどうしようもないのだ。



『愛してるのに理由なんていらないの。言わなきゃ伝わらないならそれまでなの』


切なく笑顔を作ったAに赤井は驚いた。
今までAの弱った表情を見た事がないからだ。
そしてどれほどバーボンに本気なのかと改めて分かったから。


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＿＿＿言わなきゃわかんない？


そして彼女と重なっていた。

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