弾ける赤い泡

#21K ページ23

「あー！元太くん何処に蹴ってるんですか！」
「わりぃわりぃ！」
「ボール向こうまで行っちゃったよ....」


光彦たちとサッカーをしている時だった。
元太が蹴ったボールが建物の方へと飛んでいってしまったのだ。


「しょうがねえな、俺が取ってくるから。お前らは博士ん家でも行って遊んでろ」
「ありがとうコナン君！」
「丁度腹も減ったしな！」
「元太君のせいですからね?!」



騒いでる元太達をバックにボールが転がり込んだであろう場所まで行く。
ここは廃ビルが並んでいて薄気味悪い所でもあった。


「あったあった....ていうか何処まで飛ばしてんだよ....」


悪態をつきながら元来た場所へ戻ろうとした時だった。
自分の以外の足音がしたのだ。


「(あ、あれは....！)」


コナンの目に映ったのは黒い服に身をまとったAとジンとウォッカの姿だった。
やっぱりAはキティだったのかとコナンは確信をした。
咄嗟に思った、何か組織に関する事が分かるかも知れないと。



いつもは止めてくれる灰原も居ないため、コナンはこっそりとA達の後に続いて廃ビルへと入っていった。

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