弾ける赤い泡

#16K ページ18

「沖矢さん、....キティって知ってる？」
「懐かしい名前だな」


Aがポアロに出向いている頃、コナンは工藤豪邸へ来ていた。
そして沖矢昴こと、赤井秀一へ灰原から得たキティというコードネームを聞き出したのだ。


「やっぱり組織の人間なの?!」
「俺が入る前から組織に奴は居たよ」


首元のチョーカー型変声期のスイッチを切り、元の声でコナンの問に答える赤井。
キティ、それが実の妹ということを伏せるようだ。


「さっきポアロに向かってたんだ....」
「最近動き出した奴が居るらしい＿＿＿バーボン。それが彼のコードネームだ」
「バーボン....」


FBIからの情報をコナンと共有しているのは死んだはずの自分を自らのトリックでこうして別の人物として生きさせ貰っているからなのか。
コナンは新しく聞いた2つのコードネームに頭を悩ませた。


「(まさか俺達に接触しに来たのか....?!)」



必死に推測しているコナンを赤井はじっと黙って見ていた。



「(ボウヤなら自力で解けそうだな)」



キティが自分の実妹でFBIからの捜査官であること、バーボンの正体。
それらを自ら解き明かしてしまうのがこの少年だと赤井は見込んでいた。

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