ZEROの美人警察【名探偵コナン】

犯人.2 ページ13

コナンside



まず、Aさんは小林さんを殺していない。
片手にグラスを持っていたんだ、利き手であろう右手で。
それにグラスから飲料は零れてなかった。
もしもAさんが撃ったのであれば反動でグラスから飲料が零れていただろう。



しかも撃たれた銃は2発。
あの接近した距離で的を外すなんて暗いと言っても外しすぎだ。



それに....黒の組織である人物がこんな下手な殺し方はしないだろう。
すると、残るは3人。


被害者の小林さんと3年に渡り交際している中田美穂。
女遊びが激しい小林さんの愚痴を周りの友達にしていたが結婚を目前に控えていたらしい。


小林さんの会社の元で働いていた河野篤。
3年前、55万円1株売りと注文すべきものを誤って1円55万株売りとして売ってしまい3年前に解雇された。


小林さんの下で数年もの間働いてる渡辺久。
部下達の前で小林さんに怒鳴られたり散々な扱いを受けていたらしい。


「無茶苦茶じゃないか！今の時代年下の上司なんてそう珍しくないだろう！」
「あ、ああ....それもそうだな」


おっちゃん、すまねえけど麻酔銃で眠ってもらうぜ。
誰にもバレないようにおっちゃんへ麻酔銃を打ち込み、おっちゃんが座った椅子の影へ隠れた。



「....犯人は分かりました」


おっちゃんの声でそう言うと目暮警部の「本当かね！」という言葉と共に周りも推理に耳を傾けた。

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