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裏切り《番外編》 ページ13

医師side

『ハスターか…。苦手だわ。』
そういいつつ、暗号解読を進める。もう1つ終わり、今は2つ目。イライさんがチェイス中のようだから…。
いける。勝てるわ。
他の2人はどうしているか分からないが、きっと解読中のはず。
『エミリー!』
そういって駆け寄ってきたのは、ヘレナ。
『あら、てっきり解読中かと…』
『ふふ、ひとつ終わったからここに来たのよ。』
そういって彼女は笑う。
ということは今暗号機は残り2つ。しかもまだ誰も攻撃を貰ってない…となれば、勝利する可能性が高い。
そう考えていた瞬間だった。
ゴーンと嫌な鐘の音が響き、私達2人はその場に倒れた。
『…え…?』
確かハスターはそんな近くには……
朦朧とした頭でそんなことを考え、周りを見渡すと、触手がうねうねと気持ち悪く動いていた。
『…完全に忘れてたわ。ハスターの特性…』

ハスターside

『ハスター様!これであの2人は何もしなくとも荘園へ帰されます。貴方の勝利は決まったようなものです。』
そう興奮気味にイライが叫ぶ。
『一度に2人も倒すなんて流石ハスター様!』
そう言って拍手をしているのは祭司だ。
『うむ。2人のお陰だ。ありがとう。』
そう、この2人は何故か我に信仰を寄せている。これまで我が勝利してきたのは、この2人のお陰というわけだ。
『…しかし、あの2人、起死回生をつけているんじゃ…?』
『その点ではご安心下さいハスター様!私が先に占ったといって必要ないと言っております故、外しています。』
『そうか。』
そんな会話をしばらく続けていると、祭司がおずおずと申し訳なさそうに切り出した。
『…ハ、ハスター様。どうか、私だけでも見逃してはいただけませんか?この前の傷が治ったばかりで…。そうしなくとも貴方様の勝利は確実です。どうか私にご慈悲を。』
少し考え、
『しかし、イライもいるだろう。イライはいいのか?』
『私のことならお構いなく。祭司は最近酷い怪我を負っております。私は怪我をしていないので、どうか私を脱落させ、祭司は助けてやって下さい。』
『…うむ。分かった。では…』
そういい、触手をイライの方へ向けた、その時だった。
ヴーというサイレンの音と共に、〈ゲートが開きました〉という通知。
『なっ?!』
『イライ!こっちよ!!』
そう叫ぶ祭司の元へイライが走り出す。ギリギリのところで当てるが、惜しくも彼の連れている梟に当たってしまう。そして2人は祭司の作った通路へと消えた

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はーちゃん - 良ければフレンドないたいです! (2020年8月21日 0時) (レス) id: c99245f493 (このIDを非表示/違反報告)
toto - 前 歯 許 さ ね ェ w (2019年8月9日 19時) (レス) id: b711861770 (このIDを非表示/違反報告)
故逢(プロフ) - ミープアさん» 返信遅くなりすみません〜!結萊です!紛らわしくて申し訳ない… (2019年7月11日 0時) (レス) id: bf3cba68d2 (このIDを非表示/違反報告)
ミープア - 作品面白かったです!名前なんですけど、漢字は結菜で合ってますか?菜が違いますか? (2019年7月5日 23時) (レス) id: 8e02e0511a (このIDを非表示/違反報告)
n - ふぁ!?ありがとうございます!申請に、占ツクからと、書きますね (2019年3月19日 10時) (レス) id: 2423624c46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:故逢 | 作成日時:2019年1月15日 23時

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