番外編 恋に邪魔ものは付き物？ ページ49
A視点
A
「キャプテンって一人っ子ですか？」
ロー
「…」
A
「…す、すみません、！」
ロー
「何も言ってねぇだろ」
A
「何も言ってこなかったから聞いちゃいけないことだと思って」
ロー
「…妹がいた」
…いた？
A
「そうですか、すみません忘れてください」
ロー
「お前はどうなんだ」
A
「…聞いておいてなんですが、いたような、いなかったような…私、自分のことあんまりよく分かってないんです」
ロー
「…」
A
「昔のことがどうしても思い出せなくて、でもあまり思い出したいと思ったことも無いです。キャプテンと出会ってから」
ロー
「…そうか」
A
「こうしてキャプテンと甲板で座って話してるだけで嬉しいんです。でもみんなキャプテンのこと大好きだから独り占めするのも良くないと思ってて」
ロー
「！」
そう、私はこういう時間がすき。キャプテンと風にあたりながらなんでもない話をしてるこの時間が
でも、私は悪い子だから手を繋いでお出かけしてみたり、もっともっとキャプテンに近づきたい
ロー
「俺もこの時間は悪くないと思ってる」
A
「…！」
そういうこと言うから私、キャプテンが好きって気持ち溢れちゃうんですよ。私だけどんどん膨らんでいくこの気持ちもいつかちゃんと伝えたい
キャプテンとクルーの関係だって悪くない。はずなのにどんどん欲張りになる
A
「キャプテン！！」
ロー
「急にでかい声出すな」
A
「キャプテンは、れ、恋愛とか興味ありますでしょうか！！」
ロー
「何だ急に」
A
「ほんのただの興味本位で聞いてるだけですので！//」
ロー
「…」
A
「ごごごめんなさい！ほんとに出来心で…拒否権ありです！すみません！//」
ロー
「…お前はどうなんだ」
A
「へ？私？！私は興味ありますよ！彼氏とか！憧れます…！//」アセアセ
ロー
「お前との恋愛には興味がある」
A
「…え？」
私のアタフタが止まる
A
「あの、キャプテン？」
ロー
「なんだ」
A
「どういう意味で…？」
ロー
「言葉の通りだ」
A
「キャプテン…」
A
「えと…」
シャチ
「キャプテンー！Aー！飯出来ました！」
ペンギン
「今日は豪華に海王類コースですぜ！」
A
「ええー！ほんとですかー！」
ロー
「…」
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作者名：東雲 | 作成日時：2022年8月3日 0時
