【HQ】平凡ですが【孤爪研磨】 (ページ2)

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研磨「…バレー部のマネージャー…やらない？」

「え？バレー部？」

昼休み、教室で研磨くんと話していたらそう言われた

研磨「うん…なんか…誰でもいいから誘えって言われたから…」

…誰でもいいなら、私じゃなくてもいいんじゃないのかな…

「私じゃなくても、他に向いてる人がいるんじゃない？」

研磨「…おれはAが良かったから…」

私が…？バレーの知識も何も無いのに…

「そっか、でも私そんなの向いてないよ…」

？？「見学だけどうですかね相川サン」

突然上から声がした

上を向くと…黒髪のトサカ頭の人が目に入った

研磨「クロ…」

「えっと…？」

研磨「バレー部の主将…」

三年生…か

「…何で私の名前知ってるんですか」

自分は逆にトサカさんの名前を知らない

黒尾「あー…研磨から君の事色々聞いててさ」

苦笑いでトサカさんは研磨くんのことをチラッと見ながら言った

研磨「余計なこと言わなくていい…」

研磨くんはむすっとしながらゲームをし始めた

「そう、なんですか…えと、じゃあ、見学だけ…」

断るにも断れず、見学だけはしてみようと思った

黒尾「んじゃ、放課後研磨と一緒に来てくれるか？研磨、案内してやれ」

そう言うとトサカさんは自分の教室へ戻っていった

研磨「めんどくさい…」

…流石無気力だ

「面倒くさいなら大丈夫だよ、私１人で…」

研磨「…どうせA方向音痴だし、案内する」

「人の事言えないよね」

私がそう言うと２人でクスッと笑った

この時間が一番楽しい、かもしれない

でも、私なんかでいいのかな…とまた考え込んでしまう