【HQ】まるで白雪姫。【黒尾鉄朗】

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「違う、違うから…」

自分が黒尾に勘違いさせていること、

それを素直に言えない自分が惨めで泣けてくる

黒尾「…泣くなよ…って泣かせてるの俺か…」

「……黒尾のせいじゃ、ない…」

目に浮かぶ涙を袖で拭く

黒尾「可愛い顔が台無し」

「何、可愛い顔って…」

自分でもわかる程また顔が熱くなる

黒尾「…お前顔に出過ぎなんだよ…」

…黒尾の耳も赤い

さっきの誤解を解こうと私は話し始める

「……黒尾のことは嫌じゃない、し…ただ…期待するとか言われたり、運んでくれたりしたから…意識しちゃってるだけで……だから…」

上手く伝わらず他の言葉を探すも、黒尾は私の頭を撫で

黒尾「ん、わかったよ。泣かせてごめんな」

と優しい笑顔で言った

…そういうとこがまた意識しちゃう原因なのに…

黒尾「意識、ね…」

「……あ、いや……」

黒尾「意識って、俺のこと…」

「ちっがうから…！」

黒尾の言葉を遮り頭にチョップを食らわす

黒尾「いてぇよ…。はっきり言ってくんねぇと俺また勘違いすんだよ」

「言うわけないでしょ？？」


多分、黒尾は私の気持ちに気付いてる

…けど、こんな私はまだ素直になれなそうだ

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