虹色七侍のうさぎさん【JW】3

紅一点、誤解されました 2 (rq) ページ6

▽重岡side

それから十分ぐらいした後、社長室の扉が開いた。


そこには頭を下げたAのマネージャーとAの姿。


Aの顔はどこか疲れているようだった。


マネ「お前ら…。」


「みんな…ごめんなさい」


普段あんなに頑固者のAが深く頭を下げた。


ここまで真剣に頭を下げたAを見るのは二度目だ。


「言い訳かもしれないけどあの人はただの仕事仲間。
今度共演することになって、そのメンバーで食事に行っただけなんよ。
他にも人はいた。」


淳太「やけど、軽率やったな」


照史「淳太君…！」


「あっくん。…ほんまにごめんなさい。」


また頭を下げなおしたAに淳太が近づいた。


淳太「お前がグループの迷惑になるようなことせえへんってようわかっとる。
今回の件も誤解ってことも。」


「淳太君…。」


やけど世間はそううまくいかへん。


智洋「できる限りのことはするけど…」


崇裕「Aはもともとハンデがあるからなぁ」


女子禁制の事務所にいるAは世間からの風当たりもあれらに比べたら強い。


今回の件できっとAは苦労する。


流星「A、ちゃんと頼ってや」


大毅「お前は何でも一人で解決する癖があるからなぁ」


「やけど、これはうちの問題で…」


徐々に頭を上げていくA。


望「なにいっとん。グループの問題や。」


その時Aの瞳が揺れた。

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