虹色七侍のうさぎさん【JW】2

紅一点、酔います ページ18

▽桐山side

「んで、うちわぁ、そう思うんよぉ。
あれぇ、あっくん聞いてますかぁ？」


照史「聞いとる聞いとる笑」


弱いくせに飲みたがるでなぁうさは笑


「んへへ、んでなぁ、うちなぁ？」


酔うとこうなるんや。


目の前にいたうさはいつの間にか隣に移動し、ベッタリひっつく。


甘えん坊のうさぎの完成や笑


照史「うーさ、もうやめとき」


「まだ飲めましゅ〜!!!」


照史「呂律回っとらんで笑」


こりゃ、一人じゃ帰せんな


まだ飲み進めるうさを横目に電話をかけた


照史「あ、もしもし？淳太くん？」


淳太『どうしたん？こんな時間に』


照史「いやぁ、実はな笑」


「あっくん、うちを置いてなにイチャイチャしとんねん！」


淳太『…うん、察した。んで、どこにおんの？』


照史「ごめん笑いつもの居酒屋」


淳太『りょーかい』


うさが飲みやめん時はこの人に頼むのが1番や笑


ーーーー


淳太「入るでー」


照史「お、きたきた」


淳太「うわっ、これ一人で飲んだん?!」


照史「うさぎさんが飲みました笑」


「あれぇ、淳太くんがおるぅ」


泥酔状態のうさ。明日、午前中オフって言ってたし大丈夫かなって飲みに誘ったんやけど


ここまで飲むとは思わんかったわ笑


淳太「A、もうやめとき」


「なんでぇ？」


淳太「飲みすぎや。」


ピシッと淳太くんが言うとしゅんとしたうさ


「はぁい…」


淳太くんの首に手を回してぎゅっと抱きつく


淳太「ちょっ！…寝とるし笑」


照史「運びますか笑」


お会計を済ませてうさの家まで送る。


帰りはタクシー捕まえようとしてたんやけど、淳太くんが車で来てくれたおかげでタクシー代が浮いた。


淳太「なんでAこんなに飲んだん？
普段はセーブするやん」


うさは自分が酔いやすいの知っとるから普段はセーブしながら飲むんやけど


照史「なんか上手くいかんのやと。」


淳太「なにが？」


照史「何もかも。うさは完璧を求めたがる癖があるで。」


淳太「完璧な人間なんておらんのにな笑」


後部座席で眠るうさ。


照史「自分でも知らんうちにストレス溜めてるんちゃうかな」


淳太「やろな。」


照史「…見ててあげんとな。んで守らんと。」


淳太「そやな。」


うさ、完璧を求めるなとは言わん。


やけど、全部完璧にしようとしなくていいんや。


この世に完璧な人間なんておらんのやで。

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