最強と元最強２【五条悟】

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『ヘイ、さっきぶりだね、ボーイ』





ノックも無しにドアを開ければ、虎杖は着替えている最中で、上を着ていないという半裸状態でした。





『Ｏｈ…Ｓｏｒｒｙ…』





虎杖「なんで英語？てかどしたの？先生から逃げてきたん？」





『その通りですので匿ってください』





部屋に入って綺麗な土下座をする。




仮にも当主である私の土下座はかなりレアだと思う。




…いや前言撤回。




プライドとかないから今後増えるかもしれんな。





虎杖「…？俺は別にいいけどすぐ見つかんねー？」





『そこで少し宿儺様に代わっていただけないでしょうか』





虎杖「えっ…宿儺に？」





宿儺「呼んだか？小娘」





さっきは出てこなかった癖になんだコイツ。




お前もツンデレなんか。





『実は私貞操の危機を迎えておりまして』





虎杖「…………ﾂ！！？」





言葉の意味を理解した途端昨日と同じように顔を真っ赤にした虎杖と、“それで？”と続きを促す宿儺。





『宿儺様に守っていただけないかと思いまして。多分元凶は貴方様だから』





宿儺「…いいだろう」





虎杖「は？！」





『え』





今いいって言った？




あの宿儺がただの人間である私の願いを聞き入れると…？




どうしよう、罠としか思えなくなってきた。





宿儺「ただ小僧と代わらんことにはどうしようもないがな」





『とか言って代わった瞬間高専の人間片っ端から殺すとかしない？虎杖に二度と代わらないとかない？』





宿儺「誰も殺さんし、小僧にも代わると約束しよう。…誰かを殺そうにもお前に防がれるのでは意味がない」





虎杖「Aさん、宿儺の言うことは間に受けない方がいいよ。コイツは呪いなんだから」





虎杖の言うことは尤もだし、私もそう思う。





『宿儺様は私を抱えて建物の上ぴょんぴょん跳んだりできます？』





この答え次第だな。





宿儺「造作もない」





『虎杖、一時間宿儺様と代われる？』





虎杖「Aさん…」





虎杖の視線が痛いが、背に腹はかえられない。





『宿儺様、きっちり一時間後には虎杖と代わって下さいよ』





一応頼む立場だから敬語は忘れない。





宿儺「分かっている。一々煩い小娘だな、全く」





『じゃあ虎杖お願い』





私の言葉を合図に虎杖は目を閉じた。

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