最強と元最強【五条悟】

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五条side





五条「念の為もう一度言うけど。絶対逃げ『一回言われれば分かるわ！はよ行け！！』そう？じゃ、行ってきまーす」





会うのは七、八ヶ月ぶりなのにAの僕に対する態度は全然変わらなかった。




もう少し申し訳なさそうにしろよと最初は思ったけど、申し訳なさそうにされると変に気を遣ってしまうから、結局はこれで良かったと思う。




家に着いたら問い詰めて、返答によってはそれなりの対応をさせてもらうつもりではいるけど、取り敢えず無事なら今のところは問題ない。





五条「さて、と」





目の前で彼女と話す男は、今から僕に話し掛けられるなんて思ってもいないんだろうな。




蛙みたいな髪の色しやがって。





五条「ねぇ、君。名雪Aの彼氏であってる？」





蛙男はAの名を聞いた瞬間顔色を変え、隣にいた女は彼氏という単語を聞いて顔を顰めた。





五条「単刀直入に言うよ。A、君と別れるって。丁度君が其処の彼女と此処から出てくるの見ちゃってさあ」





男「Aがいるのか！？これは違うんだ！彼女に会わせてくれ！！俺が好きなのはAだけで、こいつはただの捌け口なんだよ！！」





女「はぁ？！何それ！！アンタ私以上に好きになれる人はいないとか言ってたじゃん！！」





五条「ぶふっ…！おっと、失礼」





Aから聞いた台詞と同じでついつい笑ってしまう。





五条「会うのはやめたほうがいいと思うよ？頬を打った後に思い切り振るって言ってたから」





僕自身その瞬間を見てみたい気持ちはあるけど、こんな蛙男とAを会わせるのは何となくムカつく。





五条「じゃあね〜。其処の彼女とお幸せに」





Aの所へ戻ろうと二、三歩進んで立ち止まり、振り返る。





五条「言い忘れてたんだけど」





男「なんだよ…！Aに会わせてくれるのか…？」





五条「はっ、馬鹿言うなよ。お前みたいな蛙男に会わせる訳ねーだろ。あと気安くAとか呼ばないでくれる？アイツは僕のだから。今後一切近寄るな。近寄ったら…殺す」






笑顔で言い切った僕に男も女も固まって。




牽制くらいにはなるだろうと踏んで、Aの元へ戻った。

☆バッドエンド…？→←☆彼氏

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