最強と元最強【五条悟】

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『伏黒強くなったね』





禪院の血と相伝の術式を引き継いでいるだけはある。





伏黒「悉く無力化しておいてよく言えますね」





伏黒は全然嬉しくなさそうに言う。




嘘じゃないんだけどなぁ。





釘崎「伏黒が秒で…」





パンダ「“元”最強なだけはあるよなぁ」





釘崎「は？！元最強？！」





狗巻「しゃけしゃけ」





真希「五条悟と名雪Aの名前はそれなりに有名だぞ。呪術界の二大支柱としてな」





真希の言葉に軽く笑う。





『よく言うよねぇ。元最強とか言っときながら“二大”支柱って』





元最強を最強と並べて二大にすんなって話。





伏黒「そういえば五条先生はどうしたんですか？」





『んー？アイツなら虎…幼気な少女をナンパしてるよ』





危ない危ない。




虎杖が生きてることは内緒になってるんだった。





釘崎「今なんて…？」





『幼気な少女をナンパしてた』





悪いな、五条。




咄嗟に思いついたのがこの言葉だったわ。





真希「ついに屑の底辺に成り下がったか」





『アイツは元々屑の底辺だよ』





狗巻「ツナ」





多分私間違ったこと言ってないよね。




リンを不正アルバイトで雇ってる時点でナンパと一緒では？(違う)





伏黒「…なんでもいいんで取り敢えず高専内で五条先生と術式使った喧嘩はしないでくださいよ。迷惑なんで」





『伏黒辛辣ぅ〜。そして“うん、分かったよ！”とは言えないかなあ』





パンダ「こりゃ近いうちに喧嘩するな」





真希「寧ろする気しかねぇだろ」





二年なだけはあって私のことを分かっている。




五条と一緒に過ごしていて喧嘩がない月はまずないだろう。




過去もこれからも。




あったら地球滅亡するんじゃない？





『多分私が生きている上で五条と歪み合うことは宿命なんだろうね』





釘崎「…何その嫌すぎる上に下らない宿命」





　






ー後日ー





五条「♫〜」





真希「よぉ、屑の底辺」





パンダ「ナンパ成功したのか？」





狗巻「すじこ」





五条「え、待ってどういうこと。屑の底辺って僕のこと言ってる？ナンパって何？」





真希「Aさんから聞いたぜ？幼気な少女をナンパしてたって」





五条「……あんのクソコアラ……アイツ何処にいる？」





パンダ「さあ？」

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