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最強。
その言葉は昔から私を縛っていた。
大嫌いな言葉で、望んでもいないような称号だったけれど。
(最強ではなくなったお前に以前程の価値はない)
(当主様は五条のガキに負けて最強ではなくなったらしいぞ)
(五条のガキに負けて悔しくないのか)
『…はぁ』
私が最強だったからこそ、知ることもなかった、知りたくなかったこともあったんだなと思い知らされた。
五条は幼い頃から知ってたんだな。
他人と比べられることに対してのストレスとか、重圧とか。
それに耐えてきた五条はやっぱり凄いし、最強になれるだけの器があったのだと思った。
五条「お前、やっぱなんかあったろ」
『ひぃっ！？ご、五条っ……！』
膝を抱えて蹲るように座っていたせいで五条に気付かなかった。
『なんかってなんだよ。別になんもねぇよ』
五条「嘘つけ。言えよ。言わねーなら殺す」
『理不尽も大概にしろ？』
五条「言え」
真面目な声のトーンと、真っ直ぐ私の目を見る双眸に思わず目を逸らしてしまう。
五条は私に心配されるのも馬鹿にされるのも嫌だと言った。
正確には“嫌”ではなく、“ムカつく”だけど。
私も五条にこういう話をするのは嫌なのである。
コイツは本当に屑だけど、なんだかんだ同期の人間には優しいから。
だからあまり心配させたりはしたくない。
五条「おい、聞いてんのかよ」
『だから何もないって____』
言葉の途中で両頬を私よりも大きな手に挟まれ、無理矢理五条の方を向かされる。
五条「本当に何もないって言うなら、俺の目を見て答えろよ」
『そんな方法で分かるわけないじゃん』
漫画とかアニメでよく見る相手の真意を確かめる方法。
正直なところ、私はあの方法を馬鹿にしていた。
目を見て答えられないわけがない、自分を偽るくらいわけないだろうに何故出来ないのかと。
でも。
『……』
五条「さっさと答えろよ」
本当に目を見ることができない。
どうしても寸前で逸らしてしまう。
馬鹿にしてごめんなさいと心の中で暢気に謝って。
『無理だ』
そう呟いた。
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REI - 誕生日が夢主ちゃんと11日違いでしたああああ！！！！下のコメントの「ゆかりさん」と似ていますね（＞-＜） (2021年7月30日 19時) (
レス) id: bd6d581c0c (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 誕生日夢主ちゃんと1日違いでびっくりしました！ww 運命かな？ (2021年7月21日 4時) (レス) id: d69ff754f7 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - めっっっっっっっっっっっっっっっちゃっっっっっっっ好みです (2021年5月22日 9時) (レス) id: 4534ab9975 (このIDを非表示/違反報告)
緑の白猫 - 小さなやり取りから丁寧に作られて凄いです。応援しています! (2021年2月24日 21時) (レス) id: 41276e8159 (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - 梅雨の目さん» 様なんてつけていただける程の人じゃないです私(笑)梅雨の目さんの作品とても好きなので、読んでいただいていたことに私も驚いてます！好きとまで言っていただけて嬉しい限りです…！更新頑張ります！！ (2021年1月19日 19時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹葉
| 作者ホームページ：http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時：2020年12月6日 13時
