・ ページ34
五条side
？「相変わらず凛とした佇まいで素敵です、A様」
『あーはいはい、恒例のお世辞をどうもありがとう』
？「お世辞ではございません！！事実です」
歯が浮くような台詞を真剣な表情で言う一人の男とAが話していた。
五条「何話してんの、そいつ誰」
背後からAの肩に顎を乗せる。
Aはそれに対して動揺することはなく、ただ面倒臭そうな顔をした。
つまらないし、気に入らない。
『…名雪の従者。ちょっと忘れ物したから届けてもらっただけ。かまって欲しいなら夏油に相手してもらえよ』
五条「俺がかまってやってんだよ」
従者「…その目…！お前五条のガキか！」
五条「あ"？」
俺やAと大して年齢も変わらないような雑魚にガキ呼ばわりされて聞き流せるわけがない。
Aは面倒臭いという言葉の代わりに、小さな溜め息をついた。
従者「反転術式が使えるようになったからといって調子に乗るなよ。A様より劣るとはいえ、お前がそれなりの力を持っているのは六眼故であって、それさえなければお前はそこらの呪術師と____」
“そこらの呪術師と変わらない”男は恐らくそう言おうとした。
ただその前に____俺が黙らせるよりも先に、Aが自身の従者であるという男の首から下を凍らせていた。
『…私はお前に五条悟と話していいなんて一言も言ってないよな？』
従者「……っ、あ…も、申し訳ありませ…っ」
男の声は震えていた。
それは寒さからくるものなのか、Aに対する恐怖からくるものなのか俺には分からなかった。
どちらにせよ、どうでもいいことではあるが。
『今の言葉はお前が五条と同等以上に強くなってから言え。…五条が強いのは六眼があるからだけじゃない。強くなる為に努力してるからだよ』
五条「…おい、もういいだろ。凍傷になるぞ」
俺の言葉を聞いてAは仕方なさそうに術式を解く。
ここまで怒りを露にするAなんて見たことがなかった。
五条「他人のことでそこまでキレんなよ。当主の癖に」
『五条は他人じゃなくて友達でしょ』
五条「……そうだな」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3430人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
REI - 誕生日が夢主ちゃんと11日違いでしたああああ！！！！下のコメントの「ゆかりさん」と似ていますね（＞-＜） (2021年7月30日 19時) (
レス) id: bd6d581c0c (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 誕生日夢主ちゃんと1日違いでびっくりしました！ww 運命かな？ (2021年7月21日 4時) (レス) id: d69ff754f7 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - めっっっっっっっっっっっっっっっちゃっっっっっっっ好みです (2021年5月22日 9時) (レス) id: 4534ab9975 (このIDを非表示/違反報告)
緑の白猫 - 小さなやり取りから丁寧に作られて凄いです。応援しています! (2021年2月24日 21時) (レス) id: 41276e8159 (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - 梅雨の目さん» 様なんてつけていただける程の人じゃないです私(笑)梅雨の目さんの作品とても好きなので、読んでいただいていたことに私も驚いてます！好きとまで言っていただけて嬉しい限りです…！更新頑張ります！！ (2021年1月19日 19時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：刹葉
| 作者ホームページ：http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時：2020年12月6日 13時
