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2018___
夜蛾「有栖院扇、君の謹慎処分が決まった」
『は?』
私は蒼社Aを消す為に特級呪霊と手を組んで、彼女を嵌めた。
それなのに謹慎処分?
『普通そこは処刑でしょ!?』
夜蛾「上はそう言っていたが、被害者本人である緋月Aと五条悟の申し出により減刑に至った」
意味が分からない。
私に殺されかけたというのに、私の減刑を申し出た彼女の考えも分からない。
それに情けをかけられたようで心底ムカついた。
そんな気持ちのまま学長室を出れば、そこには蒼社Aと悟が待っていて。
五条「…アリス、君には辛い思いをさせたと思ってる。僕を好きでいてくれたことに感謝もしてる。…けど僕は君の気持ちを受け取る気はないし、答えられもしない。ごめん」
私は何があっても、例え地球が滅ぶとしても蒼社Aのことを好きにはなれない。
彼女が私を助けたからって今まで抱いてきた感情が清算されるわけじゃないし、誰も助けてほしいだなんて言っていない。
『…どうせそこにいる蒼社Aにそう謝るように言われたんでしょ?悟がそんな誠意のある謝罪をするとは思えない』
五条「御名答〜!流石アリス!!…あと、もう彼女は蒼社じゃないよ。緋月だ」
『そんなのどうでもいいんだよ!最低男!!!』
そう吐き捨てて、その場を去った。
A「…今のは悟が悪い。本当酷いと思うよ、女性に対して」
五条「ごめんって…!謝るから踵で思いっきり踏ん付けてくるのやめて?痛い!痛いから!!」
・
『……っ、悟のバカ!大嫌い』
七海「自立した女性が泣きながら廊下を歩くものではありませんよ」
俯いていた私の目に映ったのはシンプルなデザインの手拭い。
『え…七海、これ使っていいの?』
七海「よくないものを差し出したりはしません」
悟なら絶対こんなことしないし、声を掛けてくれもしないだろうに、目の前の彼__七海建人は当たり前のように手拭いを貸してくれた。
七海「どうせ五条さん関連なのでしょうが、分かりません。あの人のどこがいいのか」
そう言う七海が何故かカッコよく見えてしまって。
『七海、私七海のこと好きになるかもしれない』
七海「そういう冗談は面白くないのでやめてください」
私が泣き止むまで、七海は小言を言いつつも、なんだかんだで傍にいてくれた。
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よっちゃん - すきすぎたやばいですね。。。。。。別の作品も頑張ってください (2021年2月6日 3時) (レス) id: 7291101692 (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - レネットさん» コメントありがとうございます!アリスのことを好きになっていただけて作者は嬉しいです…レネットさんの心を満たせるような小説を書けていたなら心から良かったと思います(^^)こちらこそ読んでいただきありがとうございました! (2021年1月6日 11時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
レネット(プロフ) - 最初読んだとき、アリスちゃん嫌な奴だな…と思ってたけど最後まで読んだらアリスちゃんを好きになっしまった…。そして七海のハンカチを差し出すという紳士的な振る舞いがカッコよすぎて心が満たされました。面白かったです。ありがとうございます。 (2020年12月31日 23時) (レス) id: ec8ec8961f (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - ccndayoさん» コメントありがとうございます…!とても嬉しいです。ccndayoさんの好みに合う小説を書けていたなら、良かったです(^^)こちらこそ読んでいただきありがとうございました! (2020年12月28日 12時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
ccndayo(プロフ) - 読ませて頂きました。もうホントに素敵すぎて途中途中感情移入しちゃって涙が出ました。小説も夢小説もたくさん読んできましたが私のどタイプな内容でした…。素敵な作品をありがとうございます (2020年12月27日 22時) (レス) id: 625a5cfc03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時:2020年12月1日 16時