四十三 ページ44
2018__
「初めまして!俺、虎杖悠仁!!」
両面宿儺の指を飲み込み、その結果器だと判明し、一度は死んだが宿儺の影響か何かで蘇ったという彼に出会ったのは彼が入学してから結構経った時だった。
『初めまして、私は蒼社A。苗字は好きじゃないから名前で呼んでくれると嬉しいかな』
握手を求めてきた悠仁の手を握り返す。
五条「悠仁?何してんの…って、あぁ…」
五条悟は私の姿を見るなり面倒そうに溜め息をついて。
私の身を案じるような発言をしたのは結局、過去のあの日だけ。
虎杖「先生?」
五条「悠仁、そいつには構わなくていいよ。自分で考えることもしない人形だから」
虎杖「え?でも、Aさん普通に…」
『五条様すみません。虎杖さんと何かされている最中でしたか』
急に口調を改めた私に悠仁は硬直して。
虎杖「え?Aさん?…え?」
『虎杖さん、私のことは構わず五条様と行ってください』
依然戸惑っている悠仁に五条悟は“ほらね”と呆れた様子を隠しもせず言った。
伏黒「五条先生…ってAもいたのか」
五条「どしたの?恵。もしかして蒼社との婚約取り消したくなった?」
伏黒「毎度毎度いの一番にそれ聞いてくるのやめてくれません?そういうつもりはないんで」
虎杖「婚約…?へ…?誰と誰が?」
悠仁の発言に恵は深い溜め息をつき、面倒だと思ったのか答えようとはしない。
虎杖「おい、伏黒。婚約って…」
伏黒「………」
恵の肩を揺さぶる悠仁と、揺さぶられても話そうとしないどころか目を合わせすらしない恵。
五条「恵とそこにいる蒼社Aは婚約関係にあるんだよ。…まあ僕にも婚約者はいるんだけどね」
虎杖「えええええぇ!?っていうか先生まで婚約者いんの!?」
五条「血を重んじる御三家や呪術師の間ではそんなに珍しいことでもないよ」
五条悟の婚約は本当に婚約のまま止まっているけれど。
虎杖「えっと…Aさんっていくつ…?」
恐る恐る聞いてきた悠仁に五条悟と同期だと答えれば、私と恵を交互に見てマジで…と小さく零した。
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茜雫 - 書いている世界観が好きで何度も読んでいるので閲覧数の15分の1は私かもしれないです笑 (2020年11月29日 22時) (レス) id: e0dca7bd69 (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - 茜雫さん» えぇ!前作から見てくださっていたんですか!?ありがとうございます!とても嬉しいです…これからも面白いと思ってもらえるよう、無理せず頑張ります!コメントありがとうございました!! (2020年11月29日 18時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
茜雫 - 初めまして!続きを楽しみに読みながら…何度も読み返してます笑前作同様、とても面白い内容なので、続きが楽しみです!無理せず更新頑張ってください! (2020年11月29日 18時) (レス) id: e0dca7bd69 (このIDを非表示/違反報告)
刹葉(プロフ) - いーすとさん» コメントありがとうございます!世界観が好きだと言ってもらえて嬉しいです。前作とは少し違う感じに書きたいなと思っていたので…これからも頑張らせていただきます!!ありがとうございます!! (2020年11月29日 16時) (レス) id: 1a2812ca8a (このIDを非表示/違反報告)
いーすと - なんか世界観がめちゃ好きです!これからも頑張って下さいね!読み続けます!! (2020年11月29日 15時) (レス) id: e22cc70c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹葉 | 作者ホームページ:http://mobile.twitter.com/fall_0613
作成日時:2020年11月27日 21時