私を女避けにするな後輩。【呪術廻戦】

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五条「で？どうすんの？俺と付き合う？それとも傑に全部バラされたい？さっき確信したけど、傑に本性バレるのだけは避けたいんだろ？」




私のベッドに足を組んで座っている五条悟はどこからどう見ても悪の大魔王だった。



しかも絶対に倒せないという最悪な設定付き。




『チッ…』




傑君とは中学が一緒で、お気に入りかつ大好きな後輩である。そんな彼に本性がバレてみろ。



会う度に気まずい顔をされ、終いには軽蔑される未来しか見えない。



というか二度と話してくれなくなる気がする。




五条「せーんぱーい♡」



『語尾にハートを付けるな、チベットスナギツネ』



五条「えーっと傑のケー番はー…」



『好きなだけハート付けていいからその携帯今すぐしまってもらえますかね、五条悟君』




五条悟に私の弱点がバレた以上、私も五条悟の弱点を突き止めなければ勝てないが、今のところ五条悟の弱点なんて全く思い付かない。



つまりは。




『しますよ…すればいいんでしょ…彼女のフリ…！！』




現時点では私の完全敗北だった。




五条「最初から素直に言うこと聞いてれば良かったのに。優等生とか言われてちやほやされてるけど、先輩って実は馬鹿？」



『君って実は無意識に地雷踏み抜くのが特技だったりする？』




二重人格か聞いてきたと思えば次は馬鹿なのかだと？



そんな質問に“はい馬鹿です”と答える馬鹿が何処にいるんだよ馬鹿。




五条「は？敢えて踏み抜きに行ってんだよ。いっつもニコニコしてる聖母様みたいな奴の怒った顔って見てみたいじゃん」



『ドS腹黒大魔王…と。なるほど。ごめんね、チベットスナギツネ…こんな奴と君が似てるだなんて言って…やっぱりこいつはGだった…』



五条「傑のアドレスってどれだっけ」



『悉く傑君で脅しにくるのやめろ？』




こんな会話をしていたらどんどん本題から逸れていってしまう。



そもそもなんで彼女のフリをするのが私なんだ。他にも適任がいただろうに。私のクラスメイトとか。




『その好きな人って誰』



五条「さぁ？ただ一つヒントをやるとしたら先輩ってことくらいだな」




五条悟より先輩となると私を除けば二人か。クラスメイトか、四年の先輩のどっちかだ。



でもあの二人って五条悟に猛アタックしてるって話じゃなかったっけ？私の認識違い？

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